NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2015

東村山市立北山児童館

東京都東村山市

異年齢交流プロジェクト IN 北山児童館

タイトル 異年齢交流プロジェクト IN 北山児童館
協力NPO NPO法人子どもと文化のNPO東村山子ども劇場
その他協力者・関係者
  • 東村山市老人クラブ連合会
  • 地域東村山市老人クラブ
開催日時 10月下旬、11月下旬、12月下旬
開催場所 東村山市立北山児童館
目的
  • 時代の変化のなかで、児童館が今の子どもたちにとっての安全な居場所づくりに貢献すること。
  • 不審者、変質者などの出没事例が多い中、地元高齢者とのつながりを作り、子どもたちの見守りを行いながら、都市部にありがちの無関心をなくし、あいさつのある地域づくりを構築し、定着を行う。
  • 学童保育事業の拡充に伴い、児童館予算が少なくなったことにより実施が難しくなった、異年齢の方と一緒に演劇や芸能を体験させるために、地元のNPO法人の東村山子ども劇場と協働を行い実施していく。
概要
  • 高齢者と子供たちが、一緒に楽しめるようなイベントと、その後においてのつながりの実施(案1 地域の人や高齢者が、現代の子どもたちの遊びを理解し、ともに遊ぶ試み。案2 高齢者の人たちと子どもたちと一緒に制作(物を作ったり、イベントなどをともに行う)する事業の実施 案3 むかしあそび(わらべうたあそび、お手玉、羽根つき、大縄、投げ竹、鬼ごっこなど)のワークショップの実施
  • 高齢者と子どもたちの交流機会を地域の拠点である児童館に創り出す。そのためのツールとして生の舞台芸術活動を実施。

東村山市立北山児童館について

連絡先

住所 〒189-0022
東京都東村山市野口町3-26-2
電話番号 042-397-1153

レポート

当日の様子

高齢者と子供たちが一緒に楽しめるようなイベントと、その後においてのつながりの作っていき、顔の見える関係づくりを構築するコンセプトで実施しました。

1回目のワークショップは遊びの達人塾としてNPO法人 表現教育研究所大沢愛さんをお迎えして実施し、子どもたちと高齢者との昔遊びを通じての交流は自然な形で導入していただきひと時を楽しく自然に交流を行うことができました。2回目のワークショップは「こまのたけちゃん」をお呼びして、コマを中心としたパフォーマンスを披露するとともに児童と高齢者と一緒にふれあい、交流を行いました。

高齢者との交流事業は10回実施し、地元老人クラブが主体となって、どのように交流していったらいいのかを考え、試行錯誤で実施しました。

よかったこと

  • 高齢者と子どもたちが自然な形で交流することで、目に見える関係になったことによる地域での関係性が深くなったのが実感できた。
  • NPO団体や老人クラブが協働事業を行ったことにより、社会での活躍ができることがわかり、地域活動を行う原動力となる可能性が実感できた。
  • 高齢者にとって児童館という未知の世界が身近なものとなったこと。
  • 高齢者と子どもたちが一緒に演劇や芸能を体験させることができたこと。

子供たちの声

おじいちゃんおばあちゃんが来るのが当たり前になっていった。世代を超えて一緒に過ごす時間ができた。また来てほしいという話も多く聞かれた。会えなくて残念がる子供たちもいた。

協力NPOの感想

子どものことで地域に評価されているということが心強かった。信頼できる講師を紹介できてよかった。見て体験して遊びこめる内容となった。文化的なコーディネーターとしての仕事はつかみきれておらずどのように実施したらよいのかわからない部分がある。

その他協力者の感想

顔の見える関係となった。児童館に高齢者が慣れたことと、老人クラブとしては一つの事業をやり遂げた喜びと、子供たちにいろいろなことを伝えられる力があることを実感できた。児童館の緩やかな中での子どもたちのつながりがよかった。

児童館担当者の感想

積極的な情報収集を行い民聞からの助成金により、子どもたちや高齢者に対し楽しいイベントの実施や地域交流、高齢者とのふれあいなどの事業を行いました。予算がなく本来は実施できないことが実施できたのはよかったです。地域高齢者との交流は子どもたちへの新しい取り組みとしてはとても意味があったと感じています。参加した子どもたちや高齢者からの良かったとの声も聞かれ、成果があったと実感しています。

参加者数は「高齢者と交流事業」は予想よりもたくさんの方に来てもらい楽しんでもらいました。「第1回ワークショップ」は実施日や実施時間の関係もあり若干少なかったですが、「第2ワークショップ」は今回の企画の目玉のイベントでもあり、とてもたくさんの人に参加してもらい大好評でした。

今回の事業を通して、子どもたちに今までなかった体験や経験をすることの楽しさを伝えていきたいと思います。また高齢者や地域の方々と共に協働事業として実施することで、新しい視点での児童館運営が今後も継続してできるように模索を行っていきたいと思っております。