NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2018

福知山市立南佳屋野児童館

京都府福知山市

世界につながる雀っ子のあそび場

タイトル 世界につながる雀っ子のあそび場
協力NPO 特定非営利活動法人 京都丹波・丹後ネットワーク
その他協力者
  • 居母山クラブ
  • 佳屋野まちづくり協議会
  • 人権ふれあいセンター南佳屋野会館
  • 福知山公立大学
  • 福知山市立雀部小学校
開催日時 2018年7月~2019年1月
開催場所 福知山市立南佳屋野児童館
目的 南佳屋野児童館のある福知山市雀部地区には、"様々な外国"にルーツを持つ人たちが多く住んでおり、国際色の豊かな地域に暮らしていますが、子どもたち同士の交流、親子と地域の人たちとの交流がうまくいっているとは言えない面があります。今回の事業を通して、地域で暮らすすべての人たちに、世界にはたくさんの国があること、それぞれの国にそれぞれの文化や習慣があり、違いがあるたくさんの人たちで世界が成り立っていること、日本人も他の国にいけば、外国人であり、誰もが外国人であることを体感してほしいと考えています。この地域に暮らしているから、日本の文化だけでなく、異文化にもふれあい、外国を身近に感じる事ができる、そんな"地域のあそび場"を目指していきます。
概要

地域みんなで奉仕作業&おにぎりチャレンジデー

さまざまな地域の奉仕作業を地域の人たちとともに実施し、作業が終わったあとはみんなで一緒におにぎりを食べる。おにぎりは、子どもたちが、『お米を洗うことからすべて行い、自分で作ったものを食べる・地域の人にも食べてもらう』体験をする。その事を通して生きる力を養う。

どんなもんだ!田舎体験(留学生と地域の子どもたちとの交流)

都会に住んでいる留学生を福知山に招き、児童館の子どもたちと1泊2日で山間地域に行き、どろんこドッジボール、大釜風呂、野菜の収穫、魚釣りなど日本の田舎ならではの体験をする。

小さな地球村の小さな体験

地域に居住する外国にルーツのある家族もみんなで、それぞれの国の文化や習慣、ご飯やおやつを楽しむ。その国の子どもたちの遊びを体験する、ダンスを踊る、民族衣装を着る、民族音楽を楽しむ、生活の知恵など、衣・食・住のさまざまな事を体験しながら理解する。

名福知山市立南佳屋野児童館について

連絡先

住所 〒620-0864
京都府福知山市字前田33-24
電話番号 0773-27-5260

レポート

当日の様子

地域みんなで奉仕作業&おにぎりチャレンジデー

地域の人たちも子どもたちも一緒に、草引きや掃除など奉仕作業をして、誉められる体験をした後、それぞれ自分たちでご飯を作ってたべました。

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どんなもんだ!田舎体験(留学生と地域の子どもたちとの交流)

留学生と子どもたち、地域の人たちが集い、言葉や文化を超えて、どろんこドッジボールや五右衛門風呂などたくさんの田舎体験をしました。

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小さな地球村の小さな体験

フィリピンのカマヤンパーティーの料理やボリビア料理、ベトナム料理などを地域で暮らす外国人の方に作っていただき、子どもたちや地域の人と一緒に食べました。そのとき、それぞれの国の国旗や場所、文化なども勉強しました。

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フィリピンのカヤマンパーティー

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ボリビア料理

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ベトナム料理

ワールドクリスマス(下六人部児童センターとの協働)

下六人部児童館のどんどこ事業、ワールドクリスマスに子どもたちも参加させてもらいました。

よかったこと

  • 様々な国の留学生、技能実習生など多様な立場の人たちが参加してくれるようになり、子どもたちが自然に多文化、多言語に触れ合う環境が出来ました。
  • 自治会長に理解、協力していただけたことで、地域の人たちと共に奉仕活動をして、食事をするという、多世代間交流の一つの形が出来ました。

子どもたちの声

  • 日本や韓国、中国だけでなく、世界にはたくさんの国があることを知った。
  • 長い時間をかけて日本に来ている事や言葉や気候が全然違うことがわかった。
  • 言葉はわからないけど、一緒に遊んだり、料理を作ったりしてとても楽しかった。
  • もっともっといろいろな国の人たちと出会って仲良くしたいと思った。

協力NPOの感想

子どもたちと直接触れ合い、地元の人たちとの関係性を築く「巻き込む力」を強みとする児童館と、情報を発信し、新たな人や組織をつなぎ、未来を見据えた展開を考えることのできる「つなぐ」を強みとするNPO、互いの強みをうまく活かしあうために役割分担を明確にしたことで、事業の目指すべき状態に近づけたのではないかと思います。今後も新たな協力者を巻き込みながら、常に現状を分析しつつ、次の展開を考えていく事業として継続していきたいです。

その他協力者の感想

  • 外国をよく知らないから近づくことができなかったのですが、出会ってみると自分の誤解や、知らないから不安に思っていたことがわかりました。近くに住んでいるのだからもっと助け合える間にならなくてはいけないと思いました。
  • 子どもたちが外国の人たちとも積極的に仲良くしているのを見て驚きました。その様子を見ていて嬉しくなりました。

児童館担当者の感想

事業を通して子どもたちが変わっていく様子がよくわかりました。出会っても挨拶もせず言葉を交わさず、ただ見ていただけの「外国人」の人たちが、こんなに身近で仲良くでき、素敵な人たちであった事や、日本と違う言葉や文化など、あって当たり前の違いを“素直に、見事に”受け入れていったことは、大人も見習うべきすばらしい事だと思いました。子どもたちを多文化で豊かな地域の中でもっともっと育みたいと思います。