子育てをめぐる環境が、多様なライフスタイルの広がる現代に適応できていないという指摘は、数年来訴えられ続け、学校や子育て活動に取り組む団体も、さまざまな工夫を行っています。
そのような中で、個々人が、自身の能力やチャンスを犠牲にすることなく、次世代が健全に育つ環境を作るためには、「地域ぐるみで共に支え育ちあう」仕組みを、多様な主体の「連携」で作り出すことが不可欠であると言われています。
そこで、本プロジェクトでは、行政の縦割りを超えて地域の課題に主体的に取り組んできたNPOと、子どもの拠点として活動してきた児童館との連携によって、子どもが地域の課題に触れる機会を提供し、子どもたちと地域が共に気付き、学びあう環境を創出します。
児童館は児童福祉法に規定された児童福祉施設です。現在、全国に4,700か所あり、 子どもたちの「遊びを通した健全育成」を専門とする施設です。特に最近では、 子育ての社会化をすすめるために、地域における子育て支援活動が期待されています。
しかし、子どもを狙う犯罪の増加や保護者意識の変化などにより、子どもの生活のほとんどを学校 と家庭だけで完結する仕組みが進められようとしています。また、子どもの育ちに 対しての軽視からか、児童館は指定管理者制度による運営が増加し、活動の幅に 限界を感じている施設が多くなってきています。
子どもは「地域」で、「多様な出会い」により、育っていきます。地域に根づいた児童館とNPOがタッグを組んで、新たな価値を創造することができればと思っています。
NPOが注目される契機の1つとなった、NPO法成立から9年が立ちました。NPO法人数は3万を超え、ある一定の認知を得たといえます。一方でNPO法成立前から、民間による公益活動を支えてきた既存の組織と、NPOの交流は、一部の分野別の協力関係を除いては見られませんでした。
しかしこの先、市民社会を作っていくためには、既存の施設や古くから活動をしている団体と、この10年の新たなムーブメントとしてのNPOの、分野や成り立ちを超えた非営利組織同志の協働、そして、次の時代の担い手である子どもたちの成長が欠かせません。そのための協働の対象には、さまざまな組織がありますが、今年度は全国的に波及することが期待できる児童館をパートナーとしました。
このプロジェクトを契機に、さまざまな非営利組織間の協働が生まれることを目指し、地域社会に目を向けることのできる子どもたちが増えることを期待します。
小学生(主に高学年)~中学生を対象とします。
日本NPOセンター、児童健全育成推進財団が、各地域に適した内容を、地域のNPO支援センター、児童館と協議して開発します。各館4回、分野を横断して連続性を持ったプログラムを目指します。プログラムは子どもに社会課題に関する気付きを得てもらえるものとします。
2007年4月1日~2008年3月31日
(プログラム提供期間は12月までを目安とする)
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