福岡のどんどこプロジェクト

2回目は「しぜんとであおう」でした (07/09/15)

大里東児童館での2回目のプログラムは、児童館の近くの大森公園での「しぜんとであおう」。
朝10時に公園の入口に集合すると、北九州インタープリテーション研究会の人たちが、地球の絵の大きなポケットがついたエプロン姿で待っていました。
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まずはカットしたガムテープを名札に見立て、それぞれに名前をひらがなで書いて胸にはりました。児童館の2名の職員さんたちも、今日は「ゆきえ」さんと「ひとみ」さんです。
みんなの名前が出そろったところで、「北九州インタープリテーション協会」の原賀さんが、早速、イノシシやタヌキなどのお話から始めました。大里東の辺りは、海や丘、山などの豊かな地形に恵まれていて、こうした動物たちも子どもたちにとっては身近なもの。「あー見たことあるよ!」と自信たっぷりに話す子どももみられました。
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その後、動物のあしあとを当てるクイズに。シート上に、同じようで全く違う形や並びのあしあとが3通り描かれていて、それぞれがどの動物のあしあとかをみんなで考えました。
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そして、大小のカラフルな輪が並べられたところを、実際に動物になったつもりで、手足を使って歩いてみました。ウサギのような跳ぶ動物となると、足腰を使うので「きついー」といった声や、「できた!」といった歓声も聞かれました。
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次には、タヌキの糞に混じっているものを見ていつの季節のものか当てるクイズをしました。セミの抜けがらが混じっているものと、どんぐりが混じっているものの2通りが用意されていました。実物の糞ではなく作られたものですが、一見すると本物の糞のようで、「ようできとーねー(よく出来ているね)」とみんな感心していました。
タヌキは他のタヌキがした糞のにおいを嗅いで、元気かどうかを確認するそうで、タヌキたちにとって糞は生きていく上で大切な存在であることを学びました。
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また、タヌキの赤ちゃんの実物と同じ大きさの人形を手に取りながら、砂入りペットボトル数本を比較して当てるタヌキの赤ちゃんの重量当てクイズもしました。赤ちゃんの体重は、おおむね150gだそうです。
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その後、みんなで目隠しをして、5〜6人ずつグループになり、大森公園の木々にまかれたロープを行列でつたってみました。何も見えないところを前に進むことは不安なことなので、少しの距離でもずいぶん長く歩いたような気分になっていた人も多かったようで、「えーこんなに短かったんや!」「ゴールはまだ〜?」といった声も聞かれました。仲間同士で連なっているからこそ何とか歩けました。動物たちも、暗闇をこんな感じで勇気をだして、助けあいながら歩いているのでしょうかね。
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目かくしで歩いた先にある広場で、動物たちのえかきうたをしました。「きらきら星」のメロディーに合わせて、絵本に見立てた紙の上に、タヌキやキツネ、ウサギ等の動物を描きました。北九州インタープリテーション協会の人たちが前の方で歌いながらお手本を描いていましたが、みんなの動物たちはとてもさまざまで、ゆかいな絵が多かったです。
それぞれの動物たちに名前をつけて、ふきだしとセリフをつけてみましたが、この名前も人によってさまざまで、中には芸能人の名前を付けている人もいたりして、おもしろかったですね。
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最後に、動物園でのキツネの親子のお話の紙芝居を聞きました。ある日、動物園に保護されたキツネの2匹の子ども達を、夜が来るたびに野犬がオリの近くにおそいに来るという話が飼育係の間で聞かれ、見張っていたところ、遠くの山から毎日長い道のりをお母さんキツネが通ってきていたというお話。オリに立ち上がって体を寄せてお乳を飲ませている様子や、母キツネの表情など、心に残る場面がたくさんありました。
これは実際に北九州市内の動物園で昔あった出来事だそうで、セミの鳴き声の中、みんな静かに聞き入っていました。
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自然のおもしろさをたくさん知った一日でした。おうちの人や友だちにも、顔のかたちや糞のこと、あしあとのことなどをお話してみてくださいね。
大里東児童館の近くは、タヌキやイノシシと会えることもあるそうなので、いつか会えたらいいですね!

コメント (1)

児童館の周りは、自然が一杯あるのですかね。私は、たぬき
の糞を見たことがないので想像がつきませんが、皆さんが興味津々で取り組んでいる姿が感じられます。自然との共存をなんとなく考えさせられますね。動物のことなど知ると今の地球の状態が分かるのかなと思いますね。児童館の近くで、動物達に出会ったらよろしく伝えてください。

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