仙台NPOのどんどこプロジェクト

12月8日 第4回の本番です。「新米の食べくらべをしよう」

 今日は,新米の食べくらべのプログラムです。
 今日は,調理系NPOに料理のお願いをしていないので,宮城学院大学の食物栄養専攻の学生ボランティアが料理を担当します。
 と思っていたら,賢和会・男の台所の高橋さんが援軍として参加です。ありがとうございます。
 今日のメインは,10種類のお米です。(株)日立製作所東北支社から提供された10台の電気炊飯器を並べ,お米と番号札を対照し,お米を研ぐ準備です。

 

 お米の研ぎ方でも,ご飯の味や香りが変わってきます。今日は,研ぐ前の水換えを2回,研ぎは手のひらでお米を押しながら30回,これを3回繰り返し,最後に水換えを2回,濁っていればもう1回という手順で統一することにしました。
 10時30分に電気炊飯器のスイッチを入れ,炊き上がりが11時40分の予定です。ここが問題です。同時に炊き上げるためには,同時にスイッチを入れないといけない。1,200W(12アンペア)の電気炊飯器を10台ですから,12,000W(120アンペア)です。みどりの森幼稚園の総アンペア数が110アンペアですから,施設内の各室にまんべんなく電気炊飯器を置いていかないと,ブレーカーが飛んでしまいます。
 案の定,2台ほどブレーカーが飛んでしまい,同時に炊き上げとは行きませんでした。でもなんとか,試食時間の中では炊き上がり,事なきは得ました。

 さあいよいよ準備も進みスタートです。今日は,ゲストとして電気炊飯器を寄贈してくれた(株)日立製作所東北支社から林さんと小野さんも参加です。お米の食べくらべにも挑戦です。

 

 ご飯が炊きあがるまでの間に,NPO法人環境保全米ネットワークの横須賀和江さんから,環境保全米ネットワークや今日試食するお米の話しがありました。各お米の交配の歴史,お米の特性,宮沢賢治と陸羽132号の話し,お米に関するクイズなどを行いました。
 同じく三浦隆弘さんからは,環境保全米の取り組みの紹介があり,安全なお米の生産のみならず,環境の保全の取り組みなども紹介されました。

 

 12時近くになり,ご飯が炊きあがりました。参加者が順番に並び,お米ナンバー1・2・3番の3種類のご飯をお皿にもらい,味,香り,食感,美味しいさなどを評価しながら,チェックシートに感想を交えて書き込んでいきます。次に,ブレーカートラブルにより,7・8・9・10番の4種類のご飯の食べくらべです。最後に,やっと炊きあがった4・5・6番の食べくらべです。
 私も試食してみましたが,事前のレクチャーもあり,あきらかに食味が違うもの,悪いもの,普段食べているもの,昔食べていたものがあり,半数程度は当てることが出来ました。しかし,ご飯の食べくらべって非常に難しいものですね。

 

 

 そして,お米の食べくらべの最後は,人気投票です。人気投票の時点で参加者には各番号のお米の名前は伏せたままです。好きなご飯の1位と2位に投票し,結果の発表です。
 結果は,第一位が15票を獲得した,宮城の昔の王者「ササニシキ」です。第2位は3つで10票を獲得した「ミルキークイーン」「コシヒカリ」「古代黒米」でした。次が,第5位で「ひとめぼれ」でした。
 ちなみに,「陸羽132号」は1票獲得の最下位になってしまいました。やはり大正時代の品種で,多収穫ではありますが,美味しさの方は,最近の交配種にはかなわないようです。参加した子どもからは,「このご飯は納豆に合う」との評価もあり,素朴な味わいだということなのでしょう。

 

 そして,お米の銘柄発表です。1番あきたこまち,2番ひとめぼれ・・・・3番目あたりでほとんどの人が脱落していく中で,全問正解者がいました。すばらしいのか?どうなのか?
 賞品としてせんだい・みやぎNPOセンターが運営しているNPOの秋のお祭り「せんだいCARES」のTシャツをプレゼントしました。
 答えは,事前に配布してあったお米リストの順番通りだったのです。素直に上から順番に書いたんだろうね。おめでとう。素直って大事ですよね。

 さて,ご飯の食べくらべ,人気投票,そして発表も終わり,いよいよ昼食です。
 美味しいと思ったご飯をお腹いっぱい食べよう!!ご飯バイキングの出現です。


 おかずは,環境保全米の三浦さん育てた名取市のセリのおひたし,タクアン,ゆずを効かせたハクサイのお新香,作りたての豆味噌,みそ汁,出し昆布の佃煮です。
 お米をメインにし,質素なおかずのはずが,豪華になってしまいました。
 参加者は2度,3度とご飯をおかわりしながら,色々なお米の味や香りを楽しみました。

 例によって,記念写真は「お残しは」「許しまへんで」でした。

 今日の最後は,次回使う干し柿の出来具合を確かめ,干し柿を揉んで柔らかくして,終了でした。


 

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