NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2016

NIKO NIKO館

愛媛県上浮穴郡久万高原町

地域と、皆と、ゆる~く☆つながるNIKO NIKO館

タイトル 地域と、皆と、ゆる~く☆つながるNIKO NIKO館
協力NPO
  • パステルくらぶ
  • NPO法人 とべ子育て支援団体 ぽっかぽか
その他協力者・関係者
  • 久万高原町社会福祉協議会
  • 久万保育園
  • Happy House(地域子育て支援センター)
  • 上浮穴高等学校
  • 愛媛大学インターンシップ
開催日時 2016年8月17日~10月29日
開催場所 NIKO NIKO館
目的
  • 児童館の子どもたちに、地域の人々とふれあう機会を作り、知り合いになる。
  • 子ども集団だけではない、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、様々な人々が自分の周りにいる事を知る。
  • コミュニケーションを取る中で、お互いに刺激を受けたり、新しいグループを作りユニークな活動を行う。
概要
07月21日(木)
NIKO NIKO館の『地域カフェ』にて、おもてなしの仕事体験をする。
07月31日(土) パステルくらぶ協働
くまくるまるしぇ「久万高原町マーケットイベント」に参加。出前カフェ・おかしやさん(駄菓子の販売)仕事体験を行う
08月17日(水) 社協との協働
久万高原町柳谷地区高齢者サロンへ出前カフェ・交流
食事作りを一緒に行う → 昔遊び体験 → ゲーム大会
08月27日(土) パステルクラブ
由良野の森で遊ぼう
(日頃交流のない障害児・その保護者が集まり、ピザ作りを体験したり、自然の中で遊び、交流を深める)
09月24日(土) 社協との協働
久万高原町美川地区高齢者サロンへ出前カフェ・交流
トマト農家体験・見学 → ピザ作り → 一緒に食事を行う → 1人住まいの方へピザを届けにいく → ゲーム大会
10月03日(土) ぽっかぽか子育て支援団体
砥部焼きの絵付け体験をしよう → レクリェーション交流
10月(未) パステルクラブ
パステル工房<クッキー作り見学> 事業所を見学する
10月29日(土)
NIKO NIKO文化祭にて知り合った方々をご招待、また協働してマーケットやカフェをオープンする。NIKO NIKO館の紹介をする。

NIKO NIKO館について

連絡先

住所 〒791-1202
愛媛県上浮穴郡久万高原町久万1457-1
電話番号 0892-21-2335

レポート

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当日の様子

1. 8月17日(水) 柳谷みょうがサロン交流(社協)

初対面は、遊友団とサロンの方お互いに緊張顔でしたが、サロンの高齢者さんと一緒に昼食のおにぎり作ったり、山菜の天ぷらを盛りつけたり、また会話を楽しみながらの食事に徐々にリラックスした子ども達。昼食後、サロンの高齢者さんと腕相撲や竹水鉄砲、竹馬、竹ぽっくり、お手玉など、普段できない昔遊びを体験し、楽しみました。

竹水鉄砲は、紅白に分かれて対決。「発射~」と子どもたちの声に水が勢いよく飛び、周りで見ているおじいさんやおばあさんは大笑い。

お手玉では、子ども対おじいさんやおばあさんで、お手玉レースを行い、白熱した戦いに笑いあり、笑い涙あり、みんな元気になった瞬間でした。

遊んだ後は、遊友団の出前カフェ(地域カフェ)で、飲み物とスィーツでお接待を行いました。夏休みに入り、NIKO NIKO館で行われている地域カフェのお手伝い体験をしていたので、笑顔でお接待できました。

カフェで、ほっとひと息ついた後は、参加者全員で手をつなぎ、♪手のひらを太陽♪にを一緒に歌い、最後に子ども達から♪世界に一つだけの花♪の歌のプレゼントや折り紙で作った花束を1人ひとりに手渡しました。手渡されたプレゼントをサロンの方は、喜んで眺めていました。

2. 9月10日(土) 砥部焼づくり交流(NPO法人 子育て支援団体ぽっかぽか)

NIKO NIKO館の子どもたちと、とべ子育て支援団体を利用しているぽっかぽかの子どもたちが手びねり(砥部焼)体験を行いました。NIKO NIKO館の子どもたちとぽっかぽかの子どもたちは隣町同士で、初対面でしたが、それぞれ作りたい作品を思い浮かべ、グループになった友だちとお互いに相談し合い、集中力を高めながら、オリジナルの作品が完成しました。

砥部焼の文化にを通じてお互いが仲良くなり、知り合えることができました。

3. 10月1日(土) パステルまつり交流(NPO法人 パステルくらぶ)

NIKO NIKO館の清掃活動や地域カフェを利用される、指定障害福祉サービス事業所パステルくらぶへ訪問。手作りクッキーを製造している施設を見学をしたり、お話を聞かせて頂きました。また、当日は、パステルまつりも行われ、オカリナの演奏やクッキーやヨーヨーなど、出店のお買い物体験を行いました。

おもてなしされる側となり、おまつりを楽しむことができました。

4. 10月29日(土) NIKO NIKO館 20周年記念文化祭

どんどこプロジェクトで繋がった方々をNIKO NIKO館の文化祭にご招待しました。当日は、NIKO NIKO館の子どもたちによるフラダンスや遊友団による♪世界にひとつだけの花♪手話の披露や、9月10日に行われた砥部焼づくり交流で作った作品の展示を行い、パステルくらぶ手作りクッキーの販売をしました。

また、遊友団の子どもたちを中心に『食事バザー』や『地域カフェ』など、各コーナーに分かれて、来館者のお接待や交流で知り合った方へ声掛をしたり、ふれ合いました。文化祭には、赤ちゃんからお年寄りまで300人の人々が1日、ゆっくり楽しまれていた。

5. 11月12日(土) 美川ふたつのサロン交流(社協)

夏に予定していた活動が天候不順のため延期となり、秋に交流を行うことができました。今回も遊友団とふたつのサロンの方が初対面で緊張した様子でしたが、社協フタッフがセッティングしたグループワークの自己紹介でお互いの表情が和み、ひらがなカードを使ってゲームを行い、楽しい雰囲気の中で交流が始まった。ひらがなカードで、野菜の名前を作り、チーム対抗で対決。子どもたちは普段耳にしない野菜の名前をサロンの方に教えてもらい、驚きの表情でした。

ゲームの後は出前カフェを行いました。お接待後は1つのテーブルを囲み、団らんのひと時となり、自然な会話の中でゆったり過ごしました。

その後は、サロンに来れなかった高齢者宅にプレゼントを持って訪問しました。子どもたちから『これからも元気でいて下さい』『長生きしてくださいね』の言葉のメッセージと、秋の木の実で作ったプレートのプレゼントを手渡しました。皆さん喜ばれ、『また会いましょう』と声掛けふたつのサロンに帰りました。その後、この地区のいい所をサロンの方と遊友団と話し合いました。

「空気がおいしい」「みんな親切だった」「また来たい」「コンビニがないけど自然がいっぱいあって良かった」「楽しかったまた会いたい」など、限られた時間の中で子どもたちはいろいろな体験や心に残ったことが、たくさんできた様子でした。

よかったこと

少子高齢化が進み、高齢者しかいない地区に、子どもたちの声や笑顔、元気を届けることができ、このような地区があることを子どもたちが知ることができました。また、おじいさん、おばあさんが喜んでいる姿を見て、子ども達から、もっと元気にという思いで、進んで声を掛け、笑顔で対応していた様子が見られました。NIKO NIKO館だけでは、活動が限られていましたが、協働することでお互いの良いところを出し合い、子どもたちにとって新しい発見や心に残る体験活動を行うことができました。普段とは違う自分たちから進んで行う意欲や優しさが見られました。

子どもたちの声

  • 竹水鉄砲とお手玉をお土産に頂き、家の人にお手玉ができるようになった事を見てもらいました。お風呂場で水鉄砲するのも良かったです。
  • おじいちゃんと腕相撲するのが楽しかったです。おじいちゃんは強かったです。
  • 初めて作った手びねりの作品で、家族4人分の箸置きを作りました。出来上がりが楽しみでした。また文化祭で飾いるのを見た時、NIKO NIKO館の友だちや砥部町の友だちを思い出して良かったです。
  • おじいちゃん、おばあちゃん、みんなが親切にしてくれたのが嬉しかったです。

協力NPOの感想

  • 1人ひとりが子どもらしく、地域の人と関わっている姿が見られたことが良かったです。
  • お互いにいつもと違う表情が見られました。みんな生き生きとしていました。
  • この繋がりを大切にし、今後も続けていきたいです。
  • 子どもたちの力は無限大。すばらしい。子どもらしさを大切にしてほしいです。
  • このプロジェクトの活動を通して、児童館の事を知るきっかけができました。また活動後もNIKO NIKO館で行われている地域カフェへ来館できるようになり、お互いの交流へと繋がったことが良かったです。

その他協力者の感想

  • いつもは子どもの声がしない地域に、子どもの声が響き、子どもも大人もみんなが元気になった一日だった。高齢者サロンの皆さんが喜んでくれました。
  • 子どもたちがサロンに来てくれることを聞き、それぞれのサロンで、活動前から心待ちにしていました。また、昔遊びの計画では、子どもたちが喜んでくれるようにと相談や遊びの準備をする姿があり、サロンの中で嬉しそうに活動していました。
  • 初めての砥部焼の作品でしたが、子どもたちの感性は素晴らしい。良い作品ができたことが嬉しかった。

児童館担当者の感想

子どもたちが事前にプレゼントや歌など、進んで準備していた姿が見られた。

交流を通して、一緒に遊びを楽しむことや自分たちが笑顔、元気に声かけることが、周りの人にも元気を与えていることを、それぞれに感じることができていました。今回の活動を通して、これからもいろいろな機関と協働し、協力しあい、地域に向けての発信を行いながら、継続した交流活動を行いたいと思います。

現在、中高生の利用が減少している中、遊友団がこれからもつながりを継続し、活動の中心となるような取り組みをしていきたいです。