NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2020

大東児童館

静岡県掛川市

子どもと一緒に考える空き家対策プロジェクト

協力NPO NPO法人 かけがわランド・バンク
その他協力者
  • ゲストハウス「どこにもない家」
  • F-BASE(工務店)
  • 掛川市子ども会連合会 大東地区会
開催場所 ゲストハウス「どこにもない家」・大東児童館(なかよしホール)
目的 掛川市が抱える空き家問題をみんなで学び、考え、体験することで、これからの街づくりに対する意識を高める。
概要
  • 空き家の問題について学ぶ(NPOかけがわランド・バンク協力)
  • 空き家の課題解決について考える(ディスカッション、提案書の作成)
  • 空き家の活用事例を体験する(ゲストハウスオーナーの話、DIY体験、焼き芋体験)

大東児童館

連絡先

住所 〒437-1416
静岡県掛川市三俣620 大東保健センター2F
電話番号 0537-72-7830

レポート

当日の様子

11月6日(金)事前説明会

大東児童館なかよしホールにて、プロジェクトの事前説明会を行いました。掛川市の都市政策課 住まい・空き家対策係の方を講師にお迎えし、掛川市や自分たちの住む大東地区の空き家の現状についてお話を伺いました。

その後、3つのグループに分かれて空き家の問題点や、どうしたら空き家を減らせるか、どんな活用方法があるかなどを話し合いました。又プロジェクト当日に向けて、空き家対策の啓発ポスター制作が課題として出されました。

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11月21日(土)プロジェクト当日

実際に空き家を活用したゲストハウス「どこにもない家」で、協働NPOかけがわランド・バンクのメンバーでもあるオーナーから、古民家ゲストハウスをオープンするに至った経緯などにつてお話を伺いました。

その後、事前説明会の時に課題で出されたポスターを発表しました。防犯を訴えるものや、空き家をリフォームしての活用方法、インターネットを利用したアイデアなど、子ども達ならではの視点で描かれていました。

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古民家ゲストハウスの広いお庭では、お箸作り体験、段ボールハウス製作、焼き芋作りなどを行い、昼食は自分たちで作ったお箸でいただきました。又、空き時間には缶蹴り遊びをし、異年齢の友だちとの交流を深めました。

実際に空き家を活用したゲストハウスでの活動を通して、空き家問題への理解を深めました。

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12月7日(月)報告会

プロジェクトに参加した代表児童3名と、協働NPOの方と一緒に、掛川市役所で開かれた「掛川市住宅政策協議会」に参加しました。代表児童3名は、空き家対策について、自分のアイデアを描いたポスターの発表を行いました。緊張した面持ちで発表した3名でしたが、掛川市の松井市長から「3人の発表に感動した。市内全域の子どもたちにも空き家問題を考えてもらえるように情報発信して欲しい」とのお言葉を頂き、嬉しそうでした。

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よかったこと

児童館の活動と地域の活動を結びつけることができました。児童館の活動だけでは知ることのできない、地域の問題(空き家)を知る機会を、こどもたちに学びの場として提供できたのではないかと思います。

こどもたちの声

  • ポスターを描くのはとても大変でした。
  • 実際に空き家を活用したゲストハウスでの体験はとても楽しかったです。みんなで缶蹴りをしたり、広いお庭で焼き芋をしたり、空き家を活用するとこんなことができるんだと感じることができました。今度は友達をいっぱい誘ってまたやってみたいです。
  • 市役所での発表はすごく緊張しました。でも市長さんに発表を聞いてもらえてうれしかったです。

協力NPOの感想

なかなかイベントが開催しにくい状況の中で、集まってくれた子どもたちが楽しそうにはしゃいでいるのを見て、とてもうれしく思いました。また機会があれば継続してこのような活動をしていきたいと思っています。

その他協力者の感想

様々な年代の子どもたちが集まってみんなで遊んでいる様子がとても微笑ましかったです。子ども向けのイベントも今後増やしていこうと思いました。

児童館担当者の感想

コロナ禍で、実際にプロジェクトを行えるのか悩みました。感染に配慮し、少人数での活動となりましたが、反面、中身の濃い内容で行えたのではないかと思います。児童館が地区の子ども会の事務局を担っているご縁で今回のプロジェクトが始動しました。児童館と地域とのつながりの大切さを改めて感じさせられました。又、児童館の身近に空き家を活用したゲストハウスがあることも、このプロジェクトを通じてはじめて知ることができました。活動当日には普段児童館を利用してくださっている保護者の方も参加してくださり、協力を得ることができました。プロジェクトが進行していくにつれ、どんどこどんどこ活動の輪が広がっていき、とても嬉しかったです。