NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2020

燕市 小中川児童館

新潟県燕市

どんどこプロジェクト第12弾 避難所生活を体験しよう! Vol. 4

協力NPO 市民協働ネットワーク長岡
その他協力者
  • 燕市防災課
  • 燕市子育て支援課
  • 燕市社会福祉課
  • 燕北地区まちづくり協議会
  • 燕市児童館・児童クラブ
  • つばめアレルギーっこクラブ
  • にじいろドロップス
開催場所 小中川児童館
小中川公民館
目的 体験活動を通じ、災害時、自ら考えて避難できるようにする。避難までの限られた時間を有効に活用し、状況を分析しながら必要な物をまとめる力を育む。
概要

※採択時の情報です。新型コロナウイルス感染拡大予防のため内容が変更になる場合があります。

今回は、川が氾濫すると仮定する。避難までの限られた時間で自分が持って行ける荷物の量を勘案し、必要な物を自分でまとめリュックに詰める活動を主活動とする。同時に、併設児童クラブに現在122名中10名の食物アレルギー児童が在籍していることを鑑み、アレルギー対応の炊き出しを提案する(実際の飲食は新型コロナウイルスの感染状況による)。その活動に向け、以下の防災を意識した活動を行う。

  • 新一年生と転入者に対し、児童館の活動紹介を行う。その際、児童館が予備避難所であり、万一の時に頼れる施設であることも盛り込む。
  • エコ工作を実施し、災害時に何かを代用することを学ぶ。
  • アレルギーの無い児童に対しての啓発活動を行う。(アレルギー講演他)

燕市小中川児童館

連絡先

住所 〒959-1213
新潟県燕市小古津新19-1
電話番号 0256-66-5559

レポート

当日の様子

避難所で作ろう(9月14日~18日)

市民協働ネットワーク長岡から原案提供を受け、避難所にありそうな材料で作れる、あると便利な物を作りました。

避難所生活を体験しよう(11月7日)

市民協働ネットワーク長岡の佐竹直子さんを講師にむかえ、避難所に持って行くものを考える活動を行いました。さらに、防災カルタで楽しみながら防災知識を身に付けました。最後に、参加児童が4つの家族に分かれて段ボールを組み立て、避難所生活体験をしました。この時、パッククッキングのカレーを食べました。佐竹さんからは、青年海外協力隊時代や長岡での被災経験も語っていただきました。

エコ工作(8月7日・12月7日~11日)

当初、まちづくり協議会との協働の予定でしたが、コロナ禍で外部との活動は停止となったため、1回目は関連団体のにじいろドロップスを講師に招き、2回目は原案と材料を提供いただきプログラムを実施しました。

アレルギー対応おやつ会(2月22日)

当初つばめアレルギーっ子クラブの代表者を招いて講演会を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、アレルギー対応おやつ会にプログラムを変更しました。当日は、地元菓子店との協力の下、食物アレルギー対応のゼリーを含むケーキ3種類から子どもたちが好きなものを選べるように工夫しました。

※その他、職員が市の助成防災リーダー育成講座に参加し、他のリーダーたちと交流の場を持つとともに、防災課職員を講師に招き、職員むけの防災講座を実施しました。

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よかったこと

避難所に何を持って行くか考えるところでは、人によって必要なものは違うことに気が付きました。他の人の意見を聞くことで、自分の準備がそれで良いか考 えるきっかけになりました。また、持って逃げることができる大きさも体験できました。カードや風船を使うことで、子どもたちも興味を持って取り組めたように思い ます。

防災カルタを通して、遊びの要素で楽しみながら、フレーズや絵札の絵柄から防災知識を記憶に残すことができ、災害について考える機会となりました。さらに段ボールで仕切った疑似家族での避難所体験では、自分よりも支援が必要な人と接することで自分は何ができるか考えることができました。

NPO の方の知識、経験を聞きながら、いくつかのプログラムを行う中で、子どもたちにとって充実した時間になったと思います。災害をこわいもの、非日常の ものとして敬遠するのではなく、命を守るために大事なこと、生活に結び付けて 考えるべきこととして捉えられました。

こどもたちの声

  • 段ボールの仕切りが大人気でした。下の支えの段ボールの三角の所に顔を入れて遊んだり、マスクをしまったりして、とても楽しそうでした。
  • 「お家に帰って、非常用の荷物を詰めてみる」

協力NPOの感想

思ったよりも色々なタイプの子どもがいて、驚きましたが、職員のみなさんが一人ひとりの特性を踏まえて全員が体験できるように手厚く支援していた姿が印象的でした。

その他協力者の感想

地域の児童館で次世代の子どもたちにこのような形で防災体験をしてもらうことは非常に意義のあることです(防災課職員:防災講座に協力)

児童館担当者の感想

  • 避難所生活体験は、いろいろな人がいるというシチュエーションでしたが、子どももいろいろなタイプがいて、受け止め方もさまざまであり、反応の違いも面白く感じました。 職員自身も避難所として使用する時のイメージをもつことができました。
  • いつ自分が災害にあい、避難生活をするか分からない中、あらためてボランティアの力や自分が何をできるのか考えさせられました。段ボールでの仕切り方、 逃げるときの持ち物など忘れないようにしたいです。
  • 子どもたちを飽きさせず、楽しく行える工夫がしてあり、とても良かったと思 います。避難所に持っていく荷物を、カードを使って選ぶ際は、大人が思うものとは違う目線で選んでいて、おもしろかったです。風船をふくらませられない子どもがいたのも驚きで した。
  • 防災に必要な知識を、かるたや風船とカードを使ったレクリエーションで楽しくみんなで学べる点が良かったと思います。