金沢市内31の児童館主催の「児童館フェスティバル」が10月12日(日)金沢市民芸術村、全ての施設を使って開かれました。
第四ブロック六つの各児童館の皆さん約16人と、第二ブロック七つの児童館の皆さん18人は、敷地の端にある「パフォーミングスクエア」という施設周辺を会場に「無人島へレッツゴー」という企画で参加しました。
「衣食住」を子ども達に体験させようというものです。この中の「住」として、あの自遊創生団が内覧会でPRした 「段ボール基地」が採用され、今回の大展開となりました
前日11日の夕方、自遊創生団の副団長、徳田さんはホロ付きのトラックで、関係の児童館を回って段ボールを回収してきたそうです。また、当日朝8時の集合時間は、他の児童館からも段ボールが集まり、3名のNPOスタッフは大喜び。
「これだけあれば十分!」仕込みが心配だった副団長さんも一安心の様子でした。
お昼前頃がピークでした。割り当てられた会場から人や段ボールがはみ出すほどの大盛況に襲われ、浅野町児童館の三浦さん率いる段ボール基地づくりを初めて行った第二ブロックの花園・馬場・小坂・森山・浅野町・千坂・城北の各児童館のみなさん18人も、もみくちゃ状態です。
児童館スタッフのみなさんはわかりやすいように、企画タイトルよろしく布を頭からかぶる原始人スタイルです。
無人島の「衣」から流れて来た子どもたちは、みんな新聞紙を身にまとっていました。
子どもたちより、夢中になったのはお父さんやお母さん。手の出しようもなく見つめる副団長さんは「親子のコミュニケーションがあってもいいかぁ!」と、以外な展開に目を細めていました。
段ボールと人垣の中に埋もれながらも、協力しあって一日中基地づくりに励む子ども達の姿もありました。
終了の午後3時。終わってみれば延べ参加者親子が900名を超えていたそうです。
敷地に散乱した山ほどの段ボールの撤収は児童館スタッフとNPOのみなさんが総かがり。ホロ付きトラック満タンで一杯分。他のイベント会場からも持ち込まれた段ボールを見て、撤収を仕切る副団長さんは「私たちはごみの回収業者ではありまんよ!」の言葉に汗だくのスタッフも大笑いです。
事前に打ち合わせていたそうで、施設の側にある製紙工場へと段ボールは運ばれていきました。「また段ボールは集めればいいし、仕入れから処分まで、この流れを作るのが今回の私たちの仕事だったかな」と、副団長さんは振り返ります。
また、後日の三浦さんからの報告では、イベント終了後の関係児童館厚生員のみなさんから、次のような振り返りがあったそうです。抜粋して掲載させていただきます。
・ダンボールを思う存分に使い子ども達がのびのび
と発想し造り、親子で工夫しお父さんの力で家や建物が出来上がっていく様子が良かった。
・子ども達の豊かな発想力に触れることが出来た。
・一日中、ダンボールの家作りに取り組んでいる親子がいた。
・何も無いところから工夫しながら作り上げていく過程の中で親子の会話や発想が広がり生き生きとしていた。
・仲間で役割を分担して作業をする姿は、たくましくて生き生きして見えた。
・ダンボールからこんなに色々な発想をして作る、子ども達に関心をした。
これらの感想の結果として、
「ダンボールは、子ども達が自由な発想で自由に思う存分に遊べる素材として最適である。」
「親子や子ども同士で自然に協力をすることで会話が生まれ、触れ合いが生まれる活動だと思う。」
「作った物から遊びを広げることも出来る。」
NPOが子どもたちに提供してきたプログラムと、沢山の児童館との協働がなければ実現しなかった今回の企画。中心でブロックのみなさんをまとめて下さった浅野町児童館の三浦さんに感謝すると共に、理念だけを通さず、現場対応で柔軟に向き合ってくれたNPOのみなさんのスキルが、新しい児童館館メニューとして、沢山の児童館へと広がっていくことを願って、頑張れ!児童館!!