NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2011

児童センターバンビーズ

広島県安芸郡府中町

プログラム

みんなで手作りわくわくクリスマス~段ボールをつかった遊び場づくり~

バンビーズ01.JPG

タイトル みんなで手作りわくわくクリスマス~段ボールをつかった遊び場づくり~
協力NPO 子どもコミュニティーネットひろしま
その他協力者

ポパイの会(児童センターで活動する地域ボランティアグループ)

AKI弦楽合奏団(オープニング演奏) 土居あきよさん、安原裕香さん(ワークショップ)

子育て支援に興味のある保護者・町内の方々
日時 2012年12月23、24日 両日とも 13:00~17:00
場所 児童センター バンビーズ
ねらい

小中高生(子ども委員会、中高生委員会)が主体的に活動できる場づくりを行う。児童センターにある既存の遊具で遊ぶのではなく、小中高生が協力し助け合いながら、手作りで遊びを生みだす面白さや充実感を体験することを目的とする。

また、地域の個人・グループ、NPOと連携してプログラムを運営することにより、子育て支援の輪が広がるきっかけをつくる。

概要

地域、子育て支援NPOと児童センターが連携し、小中高生が準備段階から主体的に取組むクリスマス会を開催する。

当日は、段ボールをはじめ身近にあるものを活用した工作やゲームコーナー、お店屋さんひろば、幼児ひろばを行う。クリスマス会専用通貨等独自のルールをつくったり、お店で売るものを自分たちで作成したり、売る側・買う側の両方を楽しめるような工夫をする。また、地域の方やグループ等とふれあうステージ発表も行う。

地域、子育て支援NPOと協力して取組むとともに、子ども委員会や中高生委員会を中心に小中高生が運営メンバーの一員として事前準備に関わるような運営とする。

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子

地域、子育て支援NPOと児童センターが連携し、小中高生が準備段階から主体的に取組むクリスマス会をおこないました。子どもスタッフ(子ども委員会)やジョイントフェローシップ(中高生委員会)が運営メンバーの一員として事前準備から関わりました。

当日は、段ボールをはじめ身近にあるものを活用し、工作やゲームコーナー、お店屋さんを実施しました。クリスマス会専用通貨(バンビーズ通貨)などの独自のルールをつくったり、お店で売るものを子どもスタッフが作成したり、子どもスタッフが売る側・買う側の両方を楽しめるような工夫もおこないました。

子どもスタッフは、町内5校の生徒に呼びかけ、26名集まりました。事前にミーティングの日程を決め、お店屋さんの商品や看板づくり等の準備を進めていきました。当日は、お店屋さんやバンビーズ銀行(バンビーズ通貨の配布)、工作コーナーなどそれぞれのコーナーに分かれて役割をこなしました。元気な声で「いらっしゃいませ」と言う子どもスタッフの姿が印象的でした。

また、ジョイントフェローシップ(中高生委員会)はゲームコーナーとして射的屋さんを行いました。小学生はもちろん、幼児の子でも楽しめる内容にしたり、装飾を考えたり、中高生ならではの工夫がみられました。このコーナーは行列が絶えない大人気コーナーになりました。

NPO法人子どもコミュニティネットのバンビーズラビリンス(段ボールハウスや迷路)も子どもや親子に人気のコーナーになりました。特にテントのような段ボールハウスに籠る子どもたち、はしゃぎすぎて少し壊れてしまうほどでした。暗闇や光を取り入れた不思議な空間を子どもたちは飽きることなく過ごしていました。中には1日中いた子もいたと聞いています。

23日のオープニング演奏では、地域の方々に弦楽四重奏の演奏を披露していただきました。クリスマスソングにあわせて子どもスタッフ、中高生スタッフが恥ずかしそうに歌う姿がとてもかわいかったと演奏者の方々がおっしゃっていました。

ワークショップでは地域の方を講師としてお招きし、クリスマスフレームとライトアップツリーをつくりました。クリスマスを楽しむための素敵なかざりができ、参加者も喜んでいました。

 クリスマス工作のコーナーでは親子の参加が多くあり、家族で1つの工作をするほのぼのとした姿がみられました。中には、お父さんの参加者が子どもよりも夢中になって工作をしている姿もありました。

  最終日の24日には地域の方がサンタさんに変身しプレゼントを配ってくれました。

多くの方々に支えられとてもアットホームで温かいクリスマス会を実施することができました。
子どもたちの声
  • 学校が違う友達がたくさんできた。
  • (工作は)自分で好きな形や色が選べたのがよかった。
  • 「いらっしゃいませ」って言うのが恥ずかしかったけど楽しかった。
  • 「ありがとう」って言われたのがうれしかった。
  • (お店屋さんで)自分が作ったのが売れたのがうれしかった。
  • 今度は売り物を増やしてもう一度やりたい。
  • 集まりにあまり参加できなかったけど、みんなが優しく教えてくれたのがうれしかった

※上記の声は子どもスタッフ(小学生)の意見です。

  • 準備までの期間がなかったが協力して進める事ができた。
  • (ゲームコーナーを)幼児でも遊べる内容に変更してよかった。
  • もっと当日の予想ができていればスムーズに進める事ができたように感じる。
  • 子どもスタッフの笑顔に完敗…。

※上記の声は中高生委員会の意見です。

よかったこと
  • 子育て支援NPO、地域と連携し、子育て支援の輪を広げるきっかけづくりができた
  • 小中高生が準備から当日まで主体的に動き、小中高生のアイデアを取り入れた児童センターらしいイベントになった
  • 地域の方・児童の交流が生まれ、多世代交流につながった
  • 子ども委員会を設置し、次につながるヒントを得ることができた
  • 活動を通して、児童センターの周知ができた
  • 児童がやりがいや達成感を味わうことができた

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者

小中高生スタッフの活動が中心になるプログラムだったため少し不安もありましたが、多くの児童が参加してくれ、どのようにしたら参加者に喜んでもらえるか、楽しんでもらえるかを考えてくれました。子ども委員会・中高生委員会それぞれのミーティングでもこんな事がやりたい、こんなお店がいいといった意見も多く出てきました。また、違う学校同士での友達もできたようです。後日、小学生の保護者に話を聞いたところ、「帰ってくるとうれしそうに話をしてくれる」「今日やったことを実際にやってみせてくれる」などの言葉をいただきました。

NPO法人子どもコミュニティネットひろしまの方々をはじめ地域の方々にも協力をしていただき、イベントを盛り上げていただきました。今回のクリスマス会では、地域・利用者・NPOとの協働ができ、輪が広がるきっかけになったと感じています。反省点や課題もありますが、この事業で得たネットワークと経験を今後の事業に活かしていければと思っています。

最後に、ご協力してくださった皆様、ありがとうございました。
協力NPO
  • 元気な男の子が多く、ダンボールハウスなどのダイナミックな遊びに参加者がとても喜んでくれた。
  • 幼児の参加が多いと思っていたが、小学生の参加が多くあった。
  • 小学生が幼児の子と一緒にあそんでくれるなどの交流も生まれた。
その他協力者
  • 工作コーナーでは、小さい子どもがとても集中して作っていたので驚いた。
  • 自分達の演奏で子どもが歌ってくれたのがとてもうれしかったです。
  • 全体の雰囲気がよくみんな良い笑顔だった。
この事業で得られたこと

1つは、子ども委員会・中高生委員会が準備からかかわり、子どもが主役となるイベントが実施できたことです。子ども委員会は、この事業をきっかけに町内の小学校に広く呼びかけることができ、多くの参加がありました。準備から実施まで主体的に取り組んでくれたため、次年度以降も彼らが中心となる活動や行事を計画し、やりがいや達成感を味わえるようにしていきたいと考えています。今後に向けての発展・工夫としては、行事と目的に合わせて低学年と高学年に分けての委員会を行ったり、子どもたちの中のリーダー育成を考えています。

また、NPO法人子どもコミュニティネットひろしまと協働で事業ができたことも成果になりました。1コーナーを担当していただいたことでイベントの幅が広がり、参加者に喜んでもらうことができました。この協働をきっかけに、子ども委員会の運営方法や、やりがいを感じる仕掛けづくりについてもアドバイスもいただき学ばせていただきました。次年度以降もNPOと協働で事業を実施していきたいと考えています。

児童センターバンビーズについて


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連絡先

住所
〒735-0025
広島県安芸郡府中町鹿籠1丁目21番3号
府中南交流センター2階 児童センター バンビーズ
電話番号 082-286-3212