NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2012

三原市児童館

広島県三原市

プログラム

パパママ一緒に工作 & Cooking

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タイトル パパママ一緒に工作 & Cooking
協力NPO フォレストサポートクラブ
その他協力者 杉川伸二さん(SHIN’S SMOKE店主)
日時 2013年3月17日(日)
場所 中之町学校林
ねらい
  • 子育てをパパもママも家族で協力して行えるように、パパもママも一緒に参加できるプログラムを用意し、家族そろってイベントに参加する中で、家族のつながりを深める。
  • 子どもたちは普段の生活では体験できない森の中で過ごすことにより、豊かな心を成就させる。
  • 家族同志の横のつながりも深める
概要

1. 内容

  • フォレストサポートクラブ所有の中之町学校林で、自然木を使って、動物などの好きな物を作る。(クラフト)
  • 燻製づくり
  • 昼食をつくり、学校林で食べる
2. 参加数 親子20組予定
3. 参加費 1組1,000円程度

(雨天:児童館に同様のプログラム)

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子

父親、母親一緒に子育てしていく環境をつくために、屋外で父親参加しやすいイベントを行いました。長年里山整備に取り組んでおりNPO法人フォレストサポートクラブが管理している中之町学校林を会場として使いました。学校林は三原市中心部から車で25分ぐらいの所に位置しています。山を切り開いて広場があり、机などを設置し水をひかれています。小屋もあり簡単な作業ができる場所です。

参加者は12家族37人で内11人が父親参加でした。スタッフはフォレストサポートクラブ12人をはじめ、児童館職員、ボランティアなど21人でした。

内容ですが、簡単に開会式を行い、まず親子でピザづくりをしました。あらかじめピザ生地をフォレストサポートクラブ会員が用意し、親子で生地をのばし、タマネギやピーマン、シイタケなど好きな具材をトッピングしました。学校林に作られた手作りの釜でピザを焼きました。1枚の焼き時間は5分ぐらいであという間に焼きあがります。

続いて、親子で別れて子どもはフォレストサポートクラブからいくつか作品の中から「何か作りたいか」と聞かれ、自分の作りたい物を作りました。作品は木の年輪を活かしたフクロウのペンダントや大きな丸太を使って羽や胴体をつくりカブトムシなどの昆虫も作りました。会員は子どもに「昆虫の脚はどんな形している?」など質問し、子どもは木の枝を睨めっこして同じような形の枝を探して胴体につけていました。初めの内は子どもとフォレストサポートクラブの会員はお互いに遠慮していたように感じましたが、子どもは1つ作品ができるとうれしいようで、次の作品を作ろうと会員に声をかけて、一緒に作っていました。

一方親は燻製を作りました。三原で活動されている「燻製工房SHIN‘s SMOKE」の杉川伸二さんに協力していただき、中華鍋とカセットコンロを利用して短時間で失敗の少ないやり方を教えて頂きました。父親も母親も説明を聞く姿は真剣で、メモを取りながら、適宜写真を撮り、質問も数多く出されました。それらに杉川さんは丁寧に答えられました。食材はチーズ、卵、貝柱や魚、肉類などから焼きそばやお菓子の「じゃがりこ」など意外な物まで燻製にしました。

そしてクラフトの終わった子どもたちは昼食用のサンドイッチを作りました。バターをぬり、ピザで使え切れなかった具やシーチキンなどをサンドしました。

昼食はピザ、燻製、豚汁、フルーツなど盛りだくさんになりました。どれも自分たちで調理した物なのでとてもおいしかったです。ある父親は「調子にのって食べ過ぎた」と言われ、それぐらいたくさん食べました。外で食べるご飯は格別でした。

昼食後はゆったりと1時間程度自由に過ごしました。少し落ちついてから杉川さんと児童館館長によるミニ演奏会も行いました。それをバックミュージックに父親、母親の中にはクラフトに熱中していました。子どもより親の方が真剣だったかも知れません。またフォレストサポートクラブが綿菓子機を用意したので、子どもも大人も自分で作ってみました。最後に4チーム対抗でジャンケンを使ったミニゲームを行いました。

子どもたちは学校や幼稚園を超えて友達になり、川や森から自然を感じていました。とても充実した1日を過ごす事ができました。
子どもたちの声
  • おじちゃんにフクロウの形のペンダントを教えてもらって楽しかったです。山を駆け巡るのが楽しかったです。
  • いくつも作品できてよかったです。
  • 作った作品を大切にしたいです。
よかったこと
  • 以前からアウトドアで父親が参加出来るイベントの要望があり、児童館の室内ではなく、フォレストサポートクラブが管理されている野外の学校林で父親が参加しやすいイベントが出来ました。薪を燃やし、釜でピザを焼くなど子どもは普段できない体験が出来ました。また、10家族程度の定員に21家族の申込みあり、父親を巻き込んだ家族参加でのイベントのニーズがあるという事がわかりました。
  • 日頃児童館に来館されない子どもも今回初めてイベントに参加され、このイベントをきっかけとして、より児童館を利用して頂けると思います。
  • それぞれ燻製・工作・ピザ作りなど得意な分野の人と協力して一緒にでき、どれも多くの人に喜んで参加して頂けたと思います。
  • 職員3人では荷物運びに時間がかかりますが、フォレストサポートクラブの軽トラを使い前日、当日フォレストサポートクラブと協力して行え、スムースでした。

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者

アンケートをみると、父親は休みしか子どもに関われていないとの回答が多く、こういった形で11人の父親が参加した事は嬉しかったです。そのうち半数は子どもと父親の参加であり、子どもは父親と過ごす貴重な時間がもてたと思います。

フォレストサポートクラブ会員からは「子どもたちにぜひ学校林に来てほしい」と話を聞いており、いくらかその気持ちにも応えられたかと思います。ただ、事前の打合せは十分には行えておらず、フォレストサポートクラブ事務局の代表としか連絡していなかったので、他の会員への連絡が不十分だったと思います。

燻製作りは父親・母親の目が真剣で圧倒されました。クラフトも母親・父親も熱心に取り組まれ、こういった姿を子どもが見ることも子どもにとっては必要なことかなと思いました。普段小学生対象に親子で参加するイベントは少ないと感じました。
協力NPO
  • いつもは学校、保育所、幼稚園に行って出前クラフトをやっています。学校林に来ていただくことは非常に嬉しいです。NPOフォレストサポートクラブが管理している学校林に子どもたちが着てくれて楽しくイベントが出来、大成功でした。里山で子どもと大人が年寄り(フォレストサポートクラブ会員)と一緒に遊べることが嬉しいです。
  • 子どもたちの年齢に応じたクラフト作品が準備しています。今回はペンダントが非常に人気で準備していた首ひもがなくなりました。
  • やる前はこれだけのいろんな事が出来るかと心配していましたが、見事できたのでみんなの力はすばらしいと思いました。ピザの下準備をしてくれていたので、焼きあがりに時間がかかったが、スムースにできました。父親たちも積極的に工作や食事作りに参加していてすばらしかったです。
その他協力者 短い時間の中でいろいろとでき、会が終わっても残って、子どもと一緒にクラフトする家族もおり、子どもと父親・母親の姿を見て、微笑ましく思いました。
この事業で得られたこと
  • 今後の取り組みとしては参加者のアンケートをみると年1回程度父親参加のイベントを企画しほしいとの要望が多く、当児童館利用者の中心である3,4歳児の父親を対象にしたイベントを含め今後もこのような父親参加のイベントを企画していきたいです。また父親が定期的に交流できるような取り組みを今後考えていきたいです。
  • 工夫する点は学校林で行う場合作業スペースが狭く、親子で調理するには机などの配置や作業スペースをもう一度検討が必要です。
  • ピザ釜の完成が遅く、打合せの時間も十分確保できなかったので、プログラムが直前まで確定できなかったです。クラフト、ピザなど担当者別の打合せも必要でした。

三原市児童館について


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連絡先

住所 〒723-0014
広島県三原市城町1-18-1
電話番号 0848-67-1123