NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2012

西京極児童館

京都府京都市

プログラム

愛宕山に登ろう

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タイトル 愛宕山に登ろう!!
協力NPO 京都愛宕研究会
その他協力者 看護師・きょうとNPOセンター
日時 2012年10月13日(土)
場所 京都市右京区愛宕山
ねらい
  •  「今年も上りたい」というこどもたちの思いを叶えたい。
  • 山登りを通し、沢山の経験をこどもたちにしてもらいたい。
  •  こどもが登山をする機会を作りたい。
  • 登山の経験をこどもと共にしたい。
  • 全員で頂上に行きたい。
概要

10月9日(火)に事前学習会を行い、愛宕研究会大槻氏とこどもとの顔合わせや持ち物の確認等を行う。

10月13日(土)
07:50 - 西京極駅前集合
09:00 - 準備体操・登山スタート
12:30 - 三角点着(昼食・自由時間)
14:00 - 下山スタート
17:28 - 西京極駅着
17:30 - 児童館にて反省会

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子

子どもたちが心待ちにしている、愛宕登山も今年で5年目となりました。

山に登る前(9日)に、愛宕研究会の大槻さんによる事前学習会を行い、愛宕山の歴史、道中のスライド(台風による滑落した道、ハチの巣のある道、ゆうれい屋敷等)、方位磁石の使い方、頂上には神社があること等沢山の事を教えてもらいました。

当日は、登山日和!気持ちの良い晴天でした。電車、バスに乗り登山口まで行き、そこで準備体操をして、9歳から77歳までの老若男女21名で頂上にある三角点を目指しました。(登山開始から約3時間で三角点)

歩き始めてすぐに、スライドで見せてもらった二ノ鳥居が見えました。二ノ鳥居をくぐると、間もなく長く急な坂、その坂を頑張って登っていると、目の前に「お助け水」と呼ばれる湧水があり、何人かの子どもは「お助け水」を飲み元気をもらいました。

今回、愛宕山に初めて登る子どもは12人中7人。この日が来るのを2年も待ってくれた子ども、3週間も悩み参加することを決めた子ども、中学生になった今も参加する子ども。色んな思いを持った子どもたちとみんなで三角点を目指しました。

しりとりをしながら登る女子、男子は愛宕研究会の大槻さん(リーダー)の後ろにぴったりとくっついてまるで子分のようでした。3合目の休憩場では凍らしてきたヨーグルトをみんなで食べました。初めてのフローズンヨーグルトにこどもたちはとても感動していました。三角点までは、まだまだ長い道のりだけど、「ヨーグルトで元気になったから登れそうだ」と言ってました。

登る道中に、頂上までの距離を示す看板がありその数字が頂上に近づくのを励みにみんなで声を掛け合いながら登りました。途中、京都市内が一望できる場所があり「やっほー」と口々に叫ぶこどもたちに大人は元気をもらいました。

去年は、頂上にたどり着く前に雨がポツポツと降り、霧がかかり真っ白だった黒門(頂上にある神社の入り口)でしたが、今年は晴天、黒門の前で集合写真を撮りました。黒門を過ぎると、三角点まではあと少し。三角点に向かう道からは雲が近くにみえ、滋賀県の比叡山も見えました。その後1列になり、崖を登りました。

 登山開始から、3時間「限界をこえた!」という子どももいましたが、無事に全員で三角点に到着しました。三角点からの眺め、空気、登りきった達成感に子どもたちは、満足そうでした。

 楽しみにしていたお弁当の時間には、お湯の準備をし、サプライズで用意していたカップラーメンとウインナーを子どもたちに配り、贅沢なお昼ご飯になりました。

 お弁当を食べた後は、方位磁石を使い自分たちが遊んでいる児童館を探すという日頃出来ない経験をしました。

少しゆっくりした後、荷物をまとめて、愛宕神社に向かいました。愛宕神社では、ご祈祷をしてもらい、初めて経験するご祈祷に、子どもたちも心静かに火の神様に手を合わせました。ご祈祷が終わった後、火迺要慎(ひのようじん)のお札を買い、おみくじをしました。

 今年の愛宕山は三角点に行った事も含めて特別コースでした。下山も特別コース(けもの道)途中にはゆうれい屋敷がありました。ゆうれい屋敷とは、ケーブルの終点駅の跡地なのですが、子どもたちは、「入っていいの?」と大興奮でした。

 けもの道はまるで探検をしているようで、葉っぱと木だらけで、落ちている木の枝をバキバキと踏みながら進みました。つかむところもなく滑ったり、怖くて前に進めないところも、大学生やサブリーダーの助けを借りながら、楽しく下りました。

見覚えのある、二ノ鳥居がようやく見えてきました。怪我なく下りてきた子どもたちの顔をみていると、今年の愛宕山も子どもたちに色々なことを教えてくれたと感じました。
子どもたちの声
  • 今日は、とてもつかれたけど、楽しかったです。去年は行かなかった特別コースに行けたからです。 ゆうれいやしきにも入れたので、楽しかったです。来年も行きたいと思います。          (5年 さなみ)
  • つらかったところもあったけど、けがなくかえってこれてよかったです。またいきたいです!  (4年 かのん)
  • つかれたけどおもしろかったので、またいきたい。      (5年 まさや)
  • がけのところでは、手をつないでくれてありがとうございました!またいきたいです。  (4年 つくし)
よかったこと プライベートで山登りをする時は、自分のペースで自分勝手に出来ますが、10人を超える子どもたちと登るということになると、一人一人の体調や、時間通りに頂上へ辿りつき、下山も時間通りに進めなくてはいけません。初年度のように、道中で捻挫等の怪我をするかも知れませんし、登れない子どもが出たりするかもしれません。様々な問題を考えると、児童館だけの登山は実現できないと思います。やりたい思いだけでは出来ませんし、第一に安全で楽しい登山でないと意味がありません。今回も登山をリードしてくださるだけでなく、方位磁石の使い方、山の地図の準備、祈祷の手配、子どもへの優しく厳しい言葉かけ、長年経験されてきた登山の話を聞かせて頂いたり、頂上でラーメンを食べることなど沢山の事も教えてもらいました。子どもと共に経験できた登山は、子どもも大人も楽しく良い経験となりました。山を下りる前から、「山登りは来年もあるの?」「中学生になっても来ていいの?」と聞いてくる子どもたちに明るい未来を感じ、今年も愛宕登山が出来て良かったと思いました。

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

協力NPO

「ウワァー見えた!見えた!」愛宕山頂から比叡山、大文字山、京都市内、京都タワー。

いままで、こんな高いところから見たことのない景色だ。子供達の声は一際大きくなった。みんな磁石と地図をにらめっこ。山頂でラーメンを食べる子供たちの楽しそうな姿を見て、5年間愛宕登山をして来て良かったと。児童館を通じて子供達と交流が出来たことに感謝しています。

リーダー 大槻雅弘(愛宕研究会)

みんなのガンバリで、一人の落伍者もなく計画通りお昼に愛宕山の三角点に着けて良かったです。そこでのみんなのお弁当は、家で食べるものより美味しかったと思います。また、昨年登った時のアルバムのプレゼントはみんなの笑顔がとてもよかったです。サブリーダーとしても思い出に残る愛宕登山になりました。

サブリーダー 平塚耕次(愛宕研究会)

救護という事で参加しましたが、何の怪我や事故もなく良かったです。40年前の子育てのころを思い出しながら、一緒に楽しい山登りをさせて頂きました。登山を通じて子供たちと、ひと時の触れ合いが出来ました。身近な地域でこのような取組みが出来たらと思った愛宕山登山でした。

看護師 鷲見壽末子

この事業で得られたこと NPOとの協働事業ということで、始めた愛宕登山ですが、早いものでもう5年が経ちました。5年を振り返ると愛宕研究会の方とも子どもに対する色んな思いの共有も出来ましたし、子どもたちにも良い刺激となり、愛宕研究会の方も年々、顔見知りの子どもが増え予算が下りなくなって謝礼がなくても協力する。といってくださるまでになりました。続けることの大変さもありますが、来年度以降は、予算が下りなくても楽しく安全に続けていきたいと思っています。

西京極児童館について


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連絡先

住所 〒615-0851
京都府京都市右京区西京極西池田13-6
電話番号 075-311-1478