NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2012

町田市子どもセンターつるっこ

東京都町田市

プログラム

みんなでたてよう!あそびの基地!

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タイトル みんなでたてよう!あそびの基地!
協力NPO きつねはらっぱ冒険あそび
その他協力者 斎藤正男氏(木材伐採地・所有者)
日時 2012年8月30日(木)9:30-12:00 木材の伐採
2012年11月23(金)・24(土)・25(日) 10:00-15:00 あそびの基地制作
場所 木材の伐採:町田市金井
あそびの基地制作:子どもセンターつるっこ
ねらい
  • 自分たちのチカラで「大きなあそびの基地(大型遊具)」を作ることを通して、大きな達成感と自信を得る。
  • 仲間との作業を通して、協力することのよさを知る。
  • 材料の一部となる木材を近隣で伐採し調達することを通して、地域の自然環境に触れる。
概要

対象と定員:小学5年生〜18才、20名

内容:
自分たちの居場所「子どもセンターつるっこ」に自分たちの手で遊べる基地を建てる。

  • 8月30(金):木材の伐採と作戦会議
    あそびの基地の柱となる木を切り出し、皮むきをする。また、どのような基地を作るか、参加者で意見を出しあい、あそびの基地像を作り出す。
  • 11月23(金)・24(土)・25(日):あそびの基地制作
    仲間と協力しながら、あそびの基地を建てる。

指導:きつねはらっぱ冒険あそび

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子

8月30日 

「あそびの基地」の柱となる杉の木を伐採に行きました。住宅が立ち並ぶ地区に、自然がひっそり残る場所で地主さんの協力のもと行いました。

 大きなのこぎりで、幹を交代で切り、力を合わせてロープで木を倒します。長さ約8m、太いところで直径約22cmの木が倒れた時の衝撃に子どもたちは、とても驚ろいていました。木の皮剥きでは、瑞々しい木肌に、木が今まで生きていたことを感じました。 午後から、基地作りの作戦会議をしました。「クライミング壁」「滑り台」から子どもならではの「アリの巣のような地下基地」「2階用トイレ」まで、たくさんのイメージがでました。

 11月23日

きつねはらっぱ冒険あそびの方から、子どもたちのイメージをいくつか盛り込まれた完成予想図と設計図が発表され、いよいよ建設開始です。一人では、持つことができない木材をのこぎり、電動ドリル、ペンキで加工していきます。初めて使う電動工具に緊張しながらの作業でした。

また、大人気だった作業は、柱を埋めるための穴堀りです。約90cmを目標に、スコップと子どもたち曰く「サラダバー」ことダブルスコップで土を掘ります。掘ったあとは、穴に入りとても満足そうでした。

 11月24日 

柱を立てました。大きな三脚と滑車、ロープを使い、全員で引っ張ります。子どもたちの強い力であっという間に4本の柱が立ち上がりました。ここから組み立てがはじまります。慣れない電動工具に苦戦しながら、床などを張りました。

 11月25日 

3日目とあって、みんな少し疲れ気味のスタートでした。ペンキ塗る子、電動ドライバーで組み立てる子、地下基地用の穴を掘る子、クライミングのホールドをつける子など、作業が多岐にわたるので、まずは、やりたいもの。終わったら、足りない場所へと自分の意思で作業を行いました。終わりの時間が近くなり、みんな必死でした。参加者の保護者の方も見かねて、協力していただきました。そして、終了時間。とりあえず遊べるところまでは、完成しました。自分たちで作った、大型遊具に参加した子どもたちは、とても満足そうでした。

子どもたちの声
  • あなほりがかなりつらかったけど完成したときの喜びは忘れられません。楽しかったこともいっぱいありました。
  • 難しかったけど楽しかったです。他の人とも一緒に友達になれたし本当に楽しかったです。
  • のこぎりやねじを入れること、ニス塗りなど緊張なことがいくつもできた。
  • 滑り台の完成度が高かった。
  • 滑車が楽しかった。
よかったこと
  • 子どもたちと「あそびの基地」を作れたこと。実際に携わった子どもたちは、制作までの工程で日ごろできないたくさんの経験ができ、また、完成したものに自分たちのものという愛着をもち、大切に扱ってくれると思う。また、参加できなかった低学年の子どもたちは、「今度はこうしたい!」という夢が広がっていること。
  • 子どもセンターつるっこだけではできなかった活動が、協働したことによって実施することができた。また、これが、いろいろな場面に連携できるきっかけになれるといい。

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者 子どもたちのパワー、そして、想像力に驚かされた事業でした。きつねはらっぱの方々の指導により、子どもたちがのこぎりを引いたり、電気ドリルで穴を開けたり、ペンキで色を塗ったりし、基地を作り上げました。大人も子どもも基地を作るという一つの目標に向かって協力しあい、みんなで達成感を味わうということは素晴らしいことだと思いました。最後にこのような事業ができたのも日本NPOセンターの方々のご協力があったからだと思います。どうもありがとうございました。
協力NPO
  • 児童館の館長や担当職員の方と私たちの思いや感性がとても近いものがあって、企画が気持ちよく、スム-ズに出来たと思います。また、いろいろな面で気遣いや優遇をしていただき、とても助かりました。
  • 子どもたちは、電動ドライバーやジグソーといった普段使えない電動工具も含めて、様々な工具を使って、基地作りが出来て良かったと思います。
  • 間伐の時は大きな木をノコギリで交代で切って、ロープで引き倒し、皮をむくという作業を子どもたちにしてもらいました。なんでもお金で簡単に手に入る時代だからこそ、自分たちが使う材料を自分たちの手で調達するという体験は貴重だと思っています。実際子どもたちも楽しそうにやっていました。
  • 基地作りプログラムスタートの20~30分前から来て、待っている子どもたちがいたのが、印象的でした。
  • 初日、2日目は雨がちの天候だったが、屋内の広いスペースで作業が出来て、外と室内も移動しやすく、助かりました。
  • 「今日は僕自分でお弁当作ったんだ」という子がいて、この企画を楽しみにしている様子がうかがえました。
  • 初日は友だち同士くっついていたが、3日目にはそれぞれの子が誰とでも組んで作業していました。
  • 中学校の工芸部の部員たちは最初気乗りしない様子だったが、だんだんと主体的に動くようになり、楽しんでやっていたのが良かった。また、彼らは小学生からも慕われて、いろいろなところで呼ばれて動いていました。スタート段階の説明や誘導などにもっと工夫が必要と感じました。
  • 3日間のうちに子どもたちは道具の扱いに慣れ、ノコギリや電動ドライバーの扱い、木材塗装など上手にできるようになりました。習得の速さに驚きます。
  • すべり台の絵を、子どもたちが春夏秋冬のテーマできれいに書きあげたのを見て感動しました。
  • 今回は間伐の時に基地のアイディア会議をして、それを元に実施図面を私たちが作りました。
  • 常設で子どもたちがワイルドに楽しく遊べるだけの規模と強度を確保することと、できるだけ子どもの力で自由に作っていくということをどこで折り合いをつけるかが難しいと、こういった企画をやるたびに思います。
  • 基地の柱を埋める穴掘りの時、使っている「ダブルスコップ」について「サラダバー」と呼んでいて、ネーミングのセンスに感心しました。
  • 大人が作業しないと収まらない部分もいくつかあり、そのたびに子どもたちが手待ちになる場面もありました。スタッフ間で作業の流れや役割などもっと事前打ち合わせをしておくとよかったと思います。
  • 半地下基地の穴掘りは男の子たちが中心になり、とても楽しくやっていたのが印象的でした。
  • この部分は柱の位置と安全性の兼ね合いで、ある程度の範囲と深さは決めましたが、子どもの自由に作業が出来て良かったと思います。
  • 基地に取り付けるネームプレートは職員の方が声をかけて、子どもたちがアイディアを出して自主的にやり始めました。作っていない子にも率先して声をかけていたのが良かったです。素敵なネームプレートがしあがったと思います 
  • 雨天もあり、作業のボリュームに対して、流れがうまくつくれなくて、結果的に3日間で完成できず残念でした。一部の残作業は子どもとやれたのは良かったです。
  • 完成近くに「これっていつまで残るの?」という子どもの質問に対して、職員の方が、「壊れるまで」と答えているのが感慨深いです。今まで自主企画で子どもの基地作りイベントはなんどかやりましたが、公園の敷地を借りて行うため、原状復帰するので、撤去せざるを得なかったです。
  • 子どもたちの地域のフィールドに自分たちで作った基地で遊び続けられるというのは、すばらしいと思います。
  • できるだけメンテナンスをしながら、長く残せるように協力したいと思います。
  • 残作業をしにいったときには実際多くの子どもたちが基地で楽しげに遊んでいて、この企画に関わることができて嬉しかったです。
この事業で得られたこと
  • 今回、参加できなかったが、実物を見て自分たちもやってみたいという子が多くいた。今回のものをベースに、基地の改造やメンテナンスができるプログラムを実施したい。
  • 大型遊具を作るにあたり、子どもだけの力では難しく、大人の手が必要な部分もおおくあった。制作の様子を見ていた、参加者のお父さんが、急遽、手を貸してくれとても助かった。今後は、お父さんたちの力をもっと借りてもいいかと思った。

町田市子どもセンターつるっこについて


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連絡先

住所 〒195-0062
東京都町田市大蔵町1913
電話番号 042-708-0236