NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2012

白山町児童館

新潟県燕市

プログラム

めざせ!西小体育館 「どきどき冒険避難ウォーク」

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タイトル めざせ!西小体育館 どきどき冒険避難ウォーク
協力NPO

新潟NPO協会

にいがた災害ボランティアネットワーク

その他協力者 燕西地区まちづくり協議会・行政区長・燕市教育委員会子育て支援課・燕市防災課・燕市地域振興課・秋葉町児童クラブ・西燕児童館・小中川児童館
日時 2012年10月20日(土) 10:00-15:30
場所 秋葉町児童クラブ・西燕児童館・白山町児童館・西小体育館
ねらい

「顔の見える地域づくり」の一環。「自分の命は自分で守る」をテーマに防災・避難を考えながらこどもたちの生きる力を地域とともに育む。

西小学校の子どもたちの広域の活動にし、一人で行動しているときでも、災害時自分で判断し行動できるような避難訓練(楽しみながら)にする。

概要

3施設に集合する。
講師:李 仁鉄さんから事前に災害時の行動等に関しての話を聞く。その後、グループにわかれ、ミーティングをし、避難経路に出発する。

地図には災害モンスターが記されている。自由に経路は選べるが、指定されたモンスター箇所は必ず通過する。モンスターにであったこどもたちは、経路変更を余儀なくされ、体育館をとにかく目指す。経路変更し自分たちで選択した道を歩くが、問題点、危険箇所がないか自ら考えながら歩く。付き添いの大人は、安全面を注意し見守る程度。

体育館に到着後、各々、今歩いてきた道を地図に起こし、さまざまな問題点やモンスターが出たときにどう思ったかなどを話し合う。地図は、ポスターセッション形式にし、ファシリテーターは講師がする。この時点で再度、災害時の自己判断について話し合いながら、どうすればよいかを考えていく。

この活動に参加することにより、こどもたちには、災害時に自分で判断することの意味をかんがえるきっかけにする。また家庭においても災害時の避難方法、経路確認のきっかけになるように働きかけていく。

レポート

当日の様子・子どもたちの声

当日の様子

当日の流れと様子

◎秋葉町児童クラブ・西燕児童館・白山町児童館からそれぞれグループに分かれ、避難場所の西小学校体育館に向かいます。

  • 3施設の子どもたちはそれぞれ講師(李 仁鉄さん)から出発前にお話しと災害時のスライドを見て出発します。
  • 約1時間の避難ウォークとなりますが、その間に様々な災害を想定した「災害モンスター」が町の各所に出没します。
  • 子どもたちはグループで、災害モンスターを解決しながら避難場所(西小体育館)をめざします。
  • 地図には災害モンスターの場所が記されてますが、回避して歩く道はグループに任されています。
  • 避難場所に到着後、マップつくりをしました。歩いてきた道を思い出しながら、災害モンスターをどのように回避したかを話し合いました。
  • その後、各グループがマップ発表をしました。スライドを見ながら(町歩きで撮影した)発表を聞きました。
  • 燕市の防災課から配布された(賞味期限が間近になっている物)非常食をおにぎりにして食べました。
  • 最後に過去の災害時のスライドをみながら、講評を聞きました。

◎「自分の命は自分で守る」を念頭に置き、もしも一人でいるときに災害が起こったら、自分で判断して行動できることが大切だということを、「避難ウォーク」をゲーム仕立てで行いました。

◎出発をする子ども達に王様に扮した講師から、挑戦状なるものを手渡され、そして無事に避難所にたどりつく為の力も与えられ、子ども達はこれから、何が始まるのだろうと、目を輝かせながら、出かけていきました。

◎終了時には、無事に避難できたことをたたえる、巻物が手渡されました。

以下が災害を想定した内容です。

以下が、今回の活動で想定した災害モンスターです。

  1. けがをして困っている人がいます。
  2. 電柱が倒れ電線が広がっている、ここから先は歩けません。
  3. 鎖が外れた犬が道端にいるどうしよう。
  4. 通学時にいつも渡っている歩道橋が倒れて通れません。
  5. 川の水があふれていて、道が洪水のようになっています。
  6. 道路に大きな亀裂ができて危険ですからこの道は歩けません。
  7. 歩けなくて、助けを求めている人がいます。

11月28日(水)クロスロード体験会

活動のまとめとして、災害時にどのような判断をするのかをグループで話し合う体験会でした。Yes,Noカードで自分の意思表示をすることで、瞬時の判断を下す困難さを実感しました。また自分を見つめなおす貴重な機会になりました。

子どもたちの声
  • 大人の人と一緒に歩けて、楽しかったです。
  • 災害にあったら、こういうものを食べるのだなーと思いました。
  • みんなで作った地図つくりが面白かったです。
よかったこと
  • 町づくり協議会さんとの関係がさらに深まりました。そして、社会福祉協議会さんと新たな連携ができました。
  • 地域に詳しい自治会長さんが一緒に行動してくれたことで、地域の見守り体制が深まりました。
  • 「こども110番」の確認を大人と子どもで2年にわたりできたことは、安心安全な子育て環境づくりが確かなものになっていく手ごたえを感じました。

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児童館担当者・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者
  • どんどこ4年目の町あるきになりました。関係者がさらに広がり、地域とのつながりがより強くなっていく手ごたえを感じました。
  • 地域のかたがたのこどもたちへの心配りと受け入れてくださる姿勢が、いつもながらあたたかく、とてもうれしく感じました。
  • リーダーを任せられた児童が責任ある行動をとっていました。
  • けがをした人に対しての思いやりと障害のある人への配慮が子どもたちに見られ、頼もしく思いました。
  • 災害に遭遇した時に的確に判断をして、安全な道を歩こうとする姿が随所に見られました。
  • 子どものい持つ、生きる力、底力をまた見ることができました。日々成長していく、こどもを実感できました。
協力NPO
【1】「感想」
当会ではこれまでにも行政や社会福祉協議会、NPOなどと組む形で子どもの防災の取り組みを年間数ケース実施していたところではありますが、児童館と協働で実施するのは初めてでした。
当初は手探りしながらの進行でしたが、児童館のみなさんの熱意に引っ張られる形で、貴重なな体験をさせていただくことが出来ました。
それぞれが異なるノウハウ(資源)で、同じ目標に向けて取り組みをするのが協働だとすれば、今回がまさにそうであったと言えると思います。
児童館サイドの、子どもの興味関心を引きつける工夫や集中力を保つ工夫、作成物の表現の仕方、子ども達にどう育って欲しいのかという明確なビジョンは、まさに目から鱗でした。
事業の評価には様々な指標があるのだと思いますが、子ども達のあの笑顔と真剣なまなざしは、その大きな1つであると確信しています。次回もこのような機会が与えられるなら、幸いです。
 
【2】本事業の目的は、協働であり、対象となる組織や人は実に様々です。
NPOだけが協働相手だと思われている児童館もあるかと思いますが、この企画を一緒に取り組んだ燕市内の児童館は地域、行政、学校などこの目的を正しく理解し、運営していると感じました。
今回は、低学年の子供たちの参加も多く、プログラムに興味や関心を引き付け飽きさせないためのしくみやしかけが盛り込まれましたが企画の段階から、児童館の先生からの視点や地域、行政、NPOのもつそれぞれの視点で意見が出されました。
初めての試みのため、当日までのシミュレーションができず心配もありましたが子ども達への対応は臨機応変にしなければならないということが、児童館の先生には身についていましたので、怪我なく終了できたことはよかったです。
子どもの安全を考えながら、プログラムづくりができるNPOというのは少ないと思いますので、それを児童館と一緒に取り組むことができる本事業のメリットは大きいと思いました。
 
その他協力者

子ども目線で「危ない」と思う箇所が大人と感覚が違うことがわかり面白かったです。

  • 子どもたちが地域のみなさんに積極的にあいさつをしている姿をうれしく思いました。
  • 世代間交流ができたことがよかったです。
  • 同じ地図を大人とこどもが覗き込み、会話が弾みました。
この事業で得られたこと

「こども110当番」の確認をもっと多くの子どもや大人でしていきたいと思います。今回ゲーム仕立てで、子ども達に募集をかけましたが思ったより参加人数が伸びなかったのが残念でした。

白山町児童館について


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連絡先

住所 〒959-1251
新潟県燕市白山町2-3-13
電話番号 0256-64-5053