前回の続きで、2日目の様子を報告します。
 2日目は朝食の後、10時から雪の杉林の中を散策し、自然観察するプログラムを行いました。この日は、寒かったですがお天気が良かったです。
      今から出発です
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 散策しながら、小林さんが植物(杉)や山の中にいる動物(うさぎなど)の説明をしてくださいました。
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 散策の途中からはスノーシューの体験をすることに。スノーシューとは、雪のフィールドを歩くための道具「西洋版かんじき」を履いて楽しくハイキングをするレジャーのこと。子供たちは、芦生自然学校が用意してくださった道具を履き、雪の道を散策することに。数が人数分なかったので、散策の途中で、履き替えて、みんなが体験しました。
 また、昔のかんじきも2足持参されており、希望する子供たちがはいてみたのですが、脱げてしまい、こちらの体験はお預けとなりました。
      西洋版かんじき                    昔のかんじき
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      スノーシュー初体験
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 散策の道は緩やかな上りで、スノーシューを履いた子供たちの踏みしめた後の道を歩けば、雪にズボッとはまらないとのことだったのですが、歩いている場所だと思っていたらどうも違ったらしく、雪にズボッとはまってしまうことも。
  途中、杉の葉っぱを観察したりして、1時間ほど道を登って、見晴らしの良い所に到着し、みんなで記念撮影。
    杉の葉っぱについて説明中             杉の葉っぱ観察中
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     これが杉の葉っぱ              みんなで記念撮影
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 その後、お楽しみの時間ということで、みんなでソリ遊びをしました。場所があまり広くないこともあり、使用したソリは、1人用のお尻に敷く座布団のようなソリ。はじめは怖そうにしていた子供たちも、何回も滑っているうちに慣れてきたのか、いつのまにかスタート地点が後ろにズレ、滑走距離が少し長くなっており、みんな楽しそうに斜面を滑り降りていました。
              このソリで滑ります                                            岡さんの見本
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 みんながソリ遊びに夢中になっている中、12時になったので、ソリ遊びをやめて、かなりのショートカットで下山し、プログラムは無事終了。
 着替えて帰る準備を済ませ、お昼ご飯を食べました。その後、芦生自然学校のお2人が用意してくださった模造紙に子供たちと芦生自然学校のお2人で寄せ書きをしました。(寄せ書きは記念に児童館のみんなが持ち帰りました)
     寄せ書きを書いています              寄せ書き完成
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 14時10分頃に、お世話になった芦生自然学校のお2人にお別れをし、バスに乗って、16時頃に無事に阪急嵐山駅前に帰ってきました。誰1人、ケガや病気をすることなく、元気に帰って来ることができました。
 みんな、普段雪で遊んだり、雪の中を散策することはないと思うので、良い体験が出来たのではと思います。

 児童館のみんなの感想は次のとおりでした。(児童館の職員さんから伺いました。)

 子どもたちにとっても、職員にとっても、初めての冬の花脊山の家での活動でした。この日を迎えるまでは「雪がふるかな?」「積もるかな?」など、いろいろ天候面での心配や不安がありましたが、当日はその心配もなくさむ〜い中、企画していた活動ができて良かったです。
 子どもたちも行きのバスの中から「雪や!雪!!」と興奮気味の声があがったり、1日目の雪あそび、2日目のハイキングとなかなか市内では体験できない遊びができることに大興奮でした。
 とっても楽しかったようで、帰ってきた後、児童館の友だちに報告していました。それを聞いた子どもたちも「来年も行ける?」「行きたい!!」と言っていました。
 芦生自然学校のお二人は、いつもと違うフィールドということで活動がしにくかったと思いますが、子どもたちに自然の面白さ、楽しさなどを伝えて頂くとともに、新しい発見に出会える機会をつくっていただけたと思います。本当にありがとうございました。
 最後に、どんどこプロジェクトに参加させていただいて、いろいろなNPOさんと関わりを持つことができました。私たち児童館にとって、活動の展開を拡げることができ、今までと違った視点を持つことができたプロジェクトになったと思います。1年間、どうもありがとうございました。

 今回で、京都地区でのプログラムは、すべて終了しました。関係者の皆さま本当にありがとうございました。

 1月24日(土)、25日(日)の1泊2日で、嵐山東児童館の「自然と遊ぼう」プログラムを、京都市左京区にある「花背山の家」で「特定非営利活動法人芦生自然学校」の小林さん、岡さんのご協力のもと、実施しました。
 特定非営利活動法人芦生自然学校は、南丹市美山町にあり、自然豊かなフィールドを活かして活動することを目的に、2004年9月に設立。地域の子ども達はもちろん都市の子ども達、また成年向けにも様々な自然体験、環境教育を提供することを目的とされており、自然観察やカヌー、ラフティング、サイクリングなどのアウトドアスポーツ、農業体験、田舎生活体験など「自然」と「自然の中の遊び、暮らし」を幅広く知ってもらう活動を展開されています。
 当日は、天気予報によると寒波がやってくるとのことで、かなり冷え込んでいました。朝8時30分に子供たちは児童館に集合し、9時に阪急嵐山駅前をバスで出発しました。この日、朝から参加した子供たちは19名(同じ日の夕方からは7名が遅れて参加しました)、24日のみKBS京都の番組(「ふれ愛さんか いきいき福祉」)が取材のために同行され、子供たちはバスの中に同乗されたカメラマンに興味津々の様子。
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 バスがどんどん花背山の家に近づくにつれて、雪景色が見え、子供たちはかなり興奮気味。そうこうしているうちに1時間半程で、無事に花背山の家に到着しました。
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 到着したら、すでに芦生自然学校のお2人は、プログラムの準備を始めておられました。お2人によると雪が固くてコンディションはあまり良くないとのこと。 
 花背山の家での入所式、その後、宿泊棟のミーティングルームに移動して、みんなで昼食を食べながら自己紹介。芦生自然学校の小林さんは「ゆーか」、岡さんは「おっかあ」と呼んでくださいと挨拶されました。
             これからお昼ご飯を食べます                                                    小林さんです
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             岡さんです
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昼食休憩後、雪遊びの準備(スキーウエアに着替える等)をして、13時30分から雪遊びのプログラムを行いました。
 はじめにアイスブレイクで、簡単なゲームをいくつか行いました。1つ目は地面にロープでここから出てはいけないという場所をつくって、その中から出ないようにして、岡さんの指示のとおり、順番に並んでいくというもの。背の順、名字の五十音順、生まれ月順と並んでいきました。生まれ月の場合、言葉を交わさず、ジェスチャーだけで、自分の生まれ月を伝えながら、並んでいかなくてはダメだったのに、1人間違えた以外は、なぜかきちんと並ぶことができていました。
               ロープの中に入っています                                            背の順に並べているかな
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 次のゲームは、輪になってみんなで人間イスを作るというもの。はじめは失敗しましたが、最後は何とか成功しました。
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 最後のゲームは、1人がこうもり(バット)、もう1人が蛾(モス)になって(こうもり役は目隠しをします)、その他のみんなが作った輪の中で、「バット」「モス」と叫びながら、追っかけっこするゲーム。追っかけているバットの姿が、けっこう面白くて、みんな大はしゃぎでした。
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 アイスブレイクが終了し、次に、5つのグループに分かれ、雪でタワーを造りました。雪を集める、形をつくるなど、どのチームも役割分担をしながら、力を合わせて作業。人がタワーになっているチームや、大人の身長より高いものを作っているチームなど、それぞれ高さや形に特徴があるものができました。
             みんなで雪を集めます                                                 バケツで雪を積み上げます
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                       力をあわせて作ります                                           身長より高い・・・
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            人間タワーの完成
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           大きいタワーが2つ完成
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               今にも倒れそう・・・                                          イスにもなります
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         人が乗るタワーを作りました
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 最後は、2チームに分かれリレーを行いました。チーム分けの前に動物の書いた紙が渡されていたので、リレーの1回目では、その動物になって走らなくてはいけなかったため、子供たちの中で、4本足の動物(犬など)の紙を持っている子は、雪の中、四本足で激走。また、リレーの3回目は目隠しして走ることになり、走っている様子はかなりおもしろかったです。
shizen23.JPGshizen22.JPG 途中、30分程度、吹雪いたこともあり寒かったのですが、16時30分にプログラムを終了し、宿泊棟に戻って、17時から入浴しました。お風呂は広くて気持ちよかったです。(男の子の方には、入浴中にテレビ取材のカメラが入ったとのこと)
 そして、18時からみんなお待ちかねの夕食の時間。バイキング形式だったので、好きな量だけ食べることができました。
 夕食後、19時30分から、ものすごい寒さの中、外に出て、星空を見たり(すごい星がきれいでした)、シャボン玉をつくって、寒さの中、どうなるか観察しました。シャボン玉はすぐに吹くと、普段と変わらなかったのですが、吹かずにしばらくおくと、輪の中でシャボン玉の液が凍って行く様子が観察出来ました。
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 その後、ミーティングルームで歓談。22時に消灯時間となり、1日目が無事に終了しました。
 今回はここまで。次回2日目の様子をお伝えします。



レポート6:ふろしきについて学ぼう

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 1月17日(土)に西京極児童館で、ふろしきのプログラムを「ふろしき研究会」の森田さん、岡さんのご協力のもと、実施しました。
 ふろしき研究会は、「日本に古くから伝わるふろしき文化を次代に継承する」「ふろしきを地球環境保全に活かす」「ふろしきを通して『包みの文化』、『結びの文化』を見つめ、新たな方向性を生み出す」活動(全国各地での出前講座の開催、環境保護催事への参加など)を、京都を中心に、全国規模で行われています。
 当日は、13時から準備を行いました。ふろしき研究会のお2人が、たくさんの種類のふろしきを持参しておられ、準備しながらそれを眺めているだけで楽しくなってきました。むかし祖母が使っていた感じの物や、有名ブランドの斬新な柄のふろしき、それと泥棒が持っているイメージの唐草模様のふろしきなどがありました。
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 持参されたふろしきを窓際に飾ったり、ふろしきでラッピングしたビンやボールをディスプレイしたり、児童館にあるぬいぐるみにふろしきの服を着せたりして、準備完了。
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準備後、お2人から、私たちは子供たちより、一足先にふろしきの結び方の基本「片結び」と「真結び」を習いました。「真結び」は、はじめ何も考えずに結ぶと出来ず、何回か教えてもらうと完璧に習得できました。
 そうこうしているうちに、子供たちが集まり出し、14時からプログラムを開始。今回は、27人の子どもたちが参加し、保護者の方たちからも5名程度の参加がありました。
 はじめは、森田さんからあいさつ。森田さんは、あいさつの中で、「今日、学んだことはすぐに役に立たないかもしれないけど、後々まで心に残るし、役に立つ時がくる。今日、みんなで同じ時間を共有するということを大切にしましょう」と言っておられました。
      森田さんです            岡さんです。唐草模様が子どもに人気
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 その後、森田さんから簡単にふろしきのお話をしてもらいました。冒頭、「ふろしきを使ったことがある人?」と問いかけられると、半分ちょっとの子供たちが手を挙げました。(もっと少ないかと思っていました)・・・森田さんが、ふろしきが昔どのように使われていたか(ビンを包んでいた、本を包んでいたなど)をお話、岡さんが話に出てきた昔ながらの風呂敷の使い方(結び方)を実演され、子供たちは興味深げに実演を見つめていました。
     ビンを2本包みます              あっという間に出来上がり
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     ビンを持ってみよう             みんな真剣に見つめています
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     次は本を包みます                はい出来上がり
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 お話が終わった後、いよいよ子供たちがふろしきの包み方を学ぶことになりました。今回、日本NPOセンターからふろしきを子供たちに提供いただいたのですが、新しいふろしきは柔らかくなっていないから、はじめは、ふろしき研究会が持参いただいたふろしきを使うことになりました。
 はじめは片結び。ふろしきの四隅を順に片結びしていくと、帽子ができあがり、子供たちは被って喜んでいました。その後、ふろしきで袋状のものが出来る度、頭に被る子(特に男のたち)がいました。あと、窓際に飾ったふろしきが唐草模様だったので、それに影響されたのか、どろぼう風の帽子を作って被る子もいました。(鼻の前で結び目を作って)
      片結びの練習です               帽子の出来上がり。お似合いです
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               どろぼうではありません
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 次に、真結び。これは初め出来ない子供たちもいましたが、何回か練習するうちに、上手に真結びが出来るようになりました。その後、平包みでティッシュの箱を包むことや、スイカなどの球状の物を包む方法を学びました。みんな、ワイワイガヤガヤ言いながら、楽しく学んでいました。でも、みんな飲み込みが早いのには感心。また2人組になり、2つのふろしきを使ってリュックを作りました。カラフルなリュックが、いろいろできあがり、とてもきれいでした。その後、ふろしきでエコバッグを作りました。
     真結び上手にできるかな                ボールを包みます
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    うまくできない時は助け合い             これからリュックを作ります
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     みんなペアで作業中              それぞれの端っこを結んだら
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    リュックのできあがり            こちらのリュックもいい感じです
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    次はエコバッグを作ります              たくさん物が入るね
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 休憩をはさみ、次にビンを風呂敷で包むのを実際にやってみることに。全員がするのは無理だったので、何人かの子供たちが実演することに。希望者が大変多く、みんなふろしきにすっかり興味を持った様子。実演した子供たちは、みんな手際が大変良かったです。
      うまくできるかな             うまくできました。パチパチ
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 最後に、みんなが持っているふろしきを結び合わせて、ひとつの大きな輪にしました。大きな輪になりながら、ふろしきにちなんで「結んでひらいて」を歌いながら1周したり、ウエーブをし、プログラムは終了しました。
       みんなで一周              ウエーブしています
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 終了後、みんな、当日もらった資料をふろしきで作ったエコバッグに入れる、平包みにして持ち帰るなど、早速、実践していました。今後も、引き続きふろしきに親しんでもらい、そのことから物を大切にする心を持ってもらえたらと思います。

 子供たちや保護者の方の感想は次のとおりでした。(児童館の職員さんからお話を伺いました)

<こどもの感想>
「今度ふろしきのプロが児童館に来はるし一緒にしいひん?」「家に、『ふろしきばあさん』の絵本あるで」
こんな話をしていた子どもに絵本を持ってきてもらいました。絵本の協力者に、今回協力をお願いしたふろしき研究会 森田さんのお名前が。子どもは森田さんに会えるのを楽しみにしていました。
「絵本の人に出会えてうれしかった(帰りぎわ絵本にサインをもらっていました)」
「ふろしきで包むの楽しかった」「あの引っ張るとほどけるの すごくいい」
 
<保護者の感想>
ふろしきを使いたいなーと思っていましたが、やり方がわからないなとちょっと敬遠していました。そんな時、「ふろしきはたのしい」のプログラムがあり、「やったーーー」と思い、参加しました。
参加して、結び方の違いや、なぜその結び方なのかなど、1枚のふろしきが素敵なバックになるので びっくり!!!!
さっそく家にかえって ふろしきバックでお出かけしました。
次は素敵な柄のふろしきを買いにいこうと思っています。
1枚の布がどんなかたちのものも包んでしまう、素敵な日本の文化。子どもたちに伝えていきたいですね。


 さて、今回のプログラムをもって、西京極児童館のプログラム4つはすべて終了しました。児童館をはじめ、関係機関の皆さま、本当にありがとうございました。


 西京極児童館プログラム第3弾「京都の街を散策しよう〜嵐電ミステリーツアー」を「京都散策愛好会」の大野さんの協力のもと、2008年12月6日(土)に実施しました。
 散策のコースについては、清水寺周辺等の候補もあったのですが、打合せ等の結果、京福電鉄(通称:嵐電(らんでん))沿線をめぐることに決定しました。子どもたちには、嵐電沿線を散策するということだけ伝えて、具体的な行き先は当日まで内緒にし、「嵐電ミステリーツアー」と銘打ちました。
 当日、児童館の子どもたちは18名の参加。前日の雨が嘘のように良いお天気だったのですが、かなり厳しい冷え込みの中(この日の最高気温5度程度)、9時30分頃に京福電鉄大宮駅を出発して、蚕ノ社(かいこのやしろ)駅に向かいました。途中、嵐電は「京都唯一の路面電車」として走行する所があり、社内アナウンスも流れていました。
    この電車に乗りましたsansaku01.JPG










 蚕ノ社駅についてから、少し歩いて最初の目的地である木島神社(蚕ノ社)に到着しました。
   木島神社(蚕ノ社)です
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紅葉の見頃はピークを過ぎていたのですが、まだ残っていた紅葉がきれいでした。(この後、散策した所も、残っていた紅葉がきれいで、良かったです。)木島神社の中には、明神鳥居を3本組み合わせた石鳥居があり、京都3大鳥居のひとつと言われています。
                                                                                                                    石鳥居です
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 木島神社を見終わった後は、徒歩で太秦広隆寺に向かいました。その途中にある駄菓子屋さんで、みんなおやつを買って、太秦広隆寺に到着。
                 どれにしようかな                広隆寺前で信号待ち。色い旗は児童館の旗ですsansaku05.JPG
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 太秦広隆寺は、国宝の弥勒菩薩半跏像を蔵することで知られ、聖徳太子建立七大寺の一つです。時間等の都合で、弥勒菩薩半跏像を見ることはせずに、境内内を短時間で見学しました。
           境内内で紅葉と一緒に                                             大野さんから広隆寺の説明を受けていますsansaku08.JPGsansaku07.JPG










 見学後は、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅まで歩き、再び、嵐電に乗り込んで、御室仁和寺(おむろにんなじ)駅へ。そこから徒歩ですぐの仁和寺の境内を通って、今回の散策のメインである御室八十八箇所の出発地点に到着。
帷子の辻からこの電車(八つ橋電車)に乗りました                       仁和寺正面です。立派・・・
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                 門前で記念撮影です
                                               境内を歩いています
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     石碑に順拝口と書いてありますsansaku13.JPG









 御室八十八箇所は、順路にそってお堂が点在し、それぞれの御本尊と弘法大師像をお祀りしてあり、参拝巡路のまわりには自然があふれ、所要時間2時間程度のハイキングコースとしても最適。お堂ごとに、丁寧にお参りする子どもたちもいて、結構みんな登るペースはバラバラでしたが、10月の愛宕山登山を経験している子たちが多かったので、緩やかな上り坂に苦労する子はおらず、割と楽々と登っていました。途中、23箇所目と24箇所目の間の「見晴らし」と呼ばれる所から、双が丘方面がきれいに見えました。
      いよいよ出発                                             第1番 霊山寺
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                上り坂も楽々です                                          「見晴らし」からの景色sansaku17.JPGのサムネール画像sansaku16.JPGのサムネール画像

43箇所目と44箇所目の間の「愛宕眺所」(愛宕山が見えるところ。眺めはすごく良かったです)で昼食休憩。しかし、本当に寒く、体がここで一気に冷えてしまいました。でも、西京極児童館の佐多さん、大田川さんが簡易コンロのようなものやお鍋を持参しており、それでお湯をわかして、みんなで温かいココアやコーヒーを飲み、体が暖まりました。
              早くお湯が沸かないかなあ                                    愛宕山が見えますsansaku19.JPGsansaku18.JPG








  昼食休憩後、後半部分を巡りました。紅葉のピークは終わっていたのですが、散った紅葉がものすごくきれいでした。
第50番と51番の間にある見晴らしからの景色(京都市内です) 第58番 仙遊寺 紅葉が美しい
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     御室八十八箇所結願寺 大窪寺に無事到着
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 八十八箇所巡りの後、再び、嵐電に乗車。しばらく、電車に揺られ、「北野白梅町」駅に到着し、そこから5分程度歩いて、北野天満宮に行きました。ここは「天神さん」と呼ばれ、菅原道真を主祭神とし、毎月25日には縁日が開かれ、多くの参拝者や観光客で賑わいます。また、学問の神様としても大変有名なので、みんなで学力向上を神様にお願いしました。また、北野天満宮の境内西側には、豊臣秀吉が洛中洛外の境界また、水防のために築いた土塁「御土居」の一部が残り史跡に指定されていて、その史跡御土居には、現在でもかつてからの自然林が残り、四季に応じ様々な美しさを感じることができるので、中に入ろうと思っていたのですが、もみじ苑として有料で公開されていたので、今回は見送りとなりました。
     牛の頭を撫でています                                                            これからお詣りします
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             何をお祈りしているのかな
                                                            記念撮影
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        御土居の説明をする大野さん

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 その後、徒歩で、今回の最終目的地である、大将軍商店街に行きました。
 大将軍商店街は「妖怪ストリート」と銘打って町おこしに取り掛かっている商店街で、店先に手作りの妖怪の人形が飾られていました。子どもたちが、妖怪の人形の写真を撮影していると、店のご主人が出てきてくださり、親切に説明してくださいました。
こういった妖怪人形がいろんな店先にありました                      妖怪のお面を被って記念撮影
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           お店のご主人と交流
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 商店街の散策が終わったら、再び「北野白梅町」駅へ。そこから「大宮駅」まで戻り、散策は無事終了しました。(大野さんと児童館の皆さんは、阪急で西京極まで戻られました。)
 今回、大野さんの説明を聞きながら、名所旧跡をめぐり、大変勉強になりました。御室八十八箇所をはじめ、自然も堪能出来ました(ただ、やっぱり寒かったです・・・)。
 
 その後、12月20日に、児童館で散策の時の写真で、アルバムづくりをしました。
               どの写真にしようかな                                                          うまくできました
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みんなの作品です。あとはラミネート加工するだけ
                            ラミネート加工中
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                   完成しましたsansaku36.JPG









 できあがったアルバムを、お世話になった京都散策愛好会の大野さんにお送りしました。
(同日に、以前実施した愛宕山登山プログラムと伝統工芸品づくりプログラムのアルバムも作り、お世話になった愛宕研究会の大槻さんとNPO法人京都匠塾の高橋さんに送っています。)

 事業が終わってから、子どもたちの様子を児童館の職員さんにお伺いしました。

 御室仁和寺(世界遺産)御室八十八箇所めぐりのひとこまです。
 子どもたちには、事前に「一円玉を88枚持ってきてね」伝えていました。集められるかな・・・と思っていましたが、子どもたちはせっせと集めてくれてました(笑)
 当日・・・「ほらみて88枚!!予備に2枚」「家にあるやつ全部持ってきた」「60枚しかなかった・・・」「おれ5枚(笑)」
 家で楽しそうに がんばって集めていた様子が目にうかびました。
 その一円玉をにぎりしめ、八十八箇所めぐりスタートです。「お金持ちになれますように(家を買うそうです)」「水泳で上の級にいけますように」「かわいいこいぬにであえますように」
 途中、足の不自由な方とすれ違い「がんばったはるな〜」と。しんどかったけど残りの道をがんばる力をもらいました。
 京都散策愛好会の大野さんに教えてもらった、お弁当ポイントではプログラム1で登った愛宕山をみながら・・という素敵な偶然。
 お弁当のデザートに児童館の裏になっている銀杏をシングルバーナー(携帯コンロ)で炒って食べました。
 みんな無事に八十八箇所すべてをお参りできてとても満足そうでした。みんなのお願いごとかなうといいね。

 以上、プログラムのご報告でした。

レポート4:伝統工芸品をつくろう

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 西京極児童館プログラム第2弾「伝統工芸品をつくろう」(木工品桐箱(筆箱サイズ)をつくる)を「NPO法人京都匠塾」の高橋さん、玉村さん他5名の皆さん(高橋さんが講師をつとめられている京都伝統工芸大学校の学生の皆さんなど)の協力のもと、2008年11月22日(土)に実施しました。
 当日、9時30分頃から準備を行い、10時からプログラムを開始。小学3年生から6年生の子どもたち30名(男の子11名、女の子19名)が参加しました。
           桐箱の材料と作業に使う道具たち                                        皆さんで打合せ中
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はじめに、高橋さんからあいさつ。高橋さんは、あいさつの中で、「ものをつくる時には、「楽しくつくること」と「使う人のことを考えながらつくること」が大切」と言っておられました。
            プログラムが始まります                                                           高橋さんです
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  その後、玉村さんから伝統工芸のお話(木工の組み方等)をしてもらいました。子どもたちが、かなり賑やかだったのですが、玉村さんの丁寧で分かりやすい説明に、いつしか、みんな耳を傾けていました。
           一番左の男性が玉村さんです
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 お話が終わった後、3〜4年生中心の男の子グループ、3〜4年生中心の女の子グループ、5〜6年生中心の女の子グループの3つのグループに分かれて、いよいよ桐箱づくり開始。京都匠塾の皆さんも、高橋さん以外2名ずつ各グループに付いて指導していただきました。(高橋さんは順次、全体をまわっていただきました。)
      作業前の注意を聞いています
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 爪楊枝を半分にして作った「木のくぎ」で桐箱を組み立て、紙やすりや鉋(かんな)で表面を整えて、完成していくのですが、3〜4年生の女の子の中には初めて金槌(かなづち)を手にする子もいました。鉋を初めて見る子たちも。手先の不器用な私から見れば、とっても難しい作業に見えたのですが、京都匠塾の皆さんに親切に教えてもらいながら、みんな楽しそうに作業をしていました。
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 各グループで若干作業のスピードに差はあったのですが、(さすがに5〜6年生グループは作業スピードが早かったです・・・)匠塾の皆さんのサポートもあり、12時頃には、全員、無事完成しました。
 完成品を手にパチリ
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 子どもたちの感想・様子を児童館の職員さんにお伺いしました。

 子どものころからプラスチックなどの大量生産品にふれている子どもたち。
使い捨ての現代。手作りのものにはその人が作った気持ちが入っている。ということを感じてもらいたい。作り手の姿を見て物を大切にすることを知ってもらいたいと思っていました。
「何かを作るとき・・・作る人のことを考える。」京都匠塾の高橋さんの言葉です。相手のことを考える。大切なことです。
見たこともない道具(かんななど)を使うという経験や難しい作業もTASKの学生さんや職人の方のおかげ、楽しく取り組めました。ありがとうございます。
子どもたちは、「木のくぎを打つのが楽しかった」「自分で作ったし、めっちゃ大事」「水に浮くかな、と思って浮かべたら浮いた」「たまに眺めて作ったときの事を思い出している」「学校で使っている」「三角定規はいらない」「またつくりたい(●^−^●)」など。ものを作る、工夫する、ちょっと失敗する。伝統工芸に楽しく触れた一日でした。

以上、ご報告でした。

 嵐山東児童館のプログラム第2弾「保存食について学ぼう、保存食を使って調理してみよう」を豆料理クラブの高島さんと山本さんの協力のもと、11月15日(土)に実施しました。
 豆料理クラブは、豆と豆料理の普及を通して、分かち合う文化の創造に努めておられ、豆ランチパーティー(豆料理を食べながら、お話を聞く)や子ども向けワークショップの活動、また、今年からは自然農法の米作りも行っておられるNPOです。
 当日、プログラム自体は10時からだったのですが、豆料理クラブのお2人をはじめとするスタッフで、食器や調味料等の準備を8時30分から行いました。準備中に、児童館に来ていた低学年の子どもたちが、豆を一所懸命見ていました。
      準備中です                     これらの豆について学びますsyoku01.JPGsyoku02.JPG            10時前になり、プログラムに参加する子どもたち(合計11人)が、やって来て、みんなエプロン、三角巾(バンダナ)を身につけ、手を消毒して、準備が整ったところで、プログラムが始まりました。
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 初め30分は、高島さんのお話。
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 子どもたちに、20種類ある豆を触ってもらい、自由に分類してもらいました。初めて見る豆もあるのか、子ども達は楽しそうに豆を触っていました。
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その後、高島さんが豆の原産地等を説明しながら、机に世界地図を広げて、その上に、豆を分類してくださいました。「この豆、見たことある?名前分かる?」という高島さんの問いかけに、知っている子どももいました。
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 話の間に、山本さんが4種類の豆を茹でてくださっていて、出来上がりをみんなで試食。味付けもなく、本来の豆の味を確かめました。
     茹であがった豆です                   どんな味がするのかな
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 その後、子どもたちに調味料(醤油、味噌、米酢、梅酢、ごま油、菜種油、ブラックペッパー、カレー粉など)を自由に調合してもらって、豆に味付けをすることになりました。
    調味料の説明を受けています                 こんな調味料です
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各テーブルで、みんな思い思いに調合して、「美味しい」「これを入れよう」とにぎやかな声が。普段、市販のドレッシングを使うことに慣れている子どもたちにとって、この作業は新鮮だったようです。一つくらいまずいものもあるかと思ったのですが、どれも良い味付けでした。
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 あとは豆をペーストにして、パンにつけて食べたり、ペーストをホットプレートの上で焼いたりしました。また、山本さんが2種類の豆のスープを作ってくださっており、できあがったものをみんなで美味しくいただきました。
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 最後のまとめに、高島さんから「今食べた豆は枝に出きるけど、土の中の根っこに小さなつぶつぶが付いていて、根粒と言い、ここで、窒素をつくっていて、自然の中では豆だけが窒素を作ることができるの。窒素はお米などが育つために絶対に必要なもので、今は化学肥料もあるけど、自然栽培する場合は、豆を一緒に植えたりするの。田んぼのあぜ道に枝豆を植えたりしているのを見たことあるかな。豆は痩せた土地でも育つので、豆を育てると、自然に作物もとれるし地球の環境も良くなっていくので、みんなも豆をもっと食べて欲しい」というお話をいただきました。
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 食べ終わった後、みんなで後片付けをしてワークショップは終了。
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 児童館のみんなの感想は次のとおりでした。(児童館の職員さんから伺いました。)
 食わず嫌いの子どもたちは、お豆を見た目でおいしいかどうか判断することからはじめました。もちろん、見たことがないお豆ばかりだったので、茹で上がったお豆も食べる前から「まずそう〜」「嫌い!」ってひとこと。頭にはそのことがあるから、試食しても渋い顔。でも、自分たちでオリジナルの味付けができることが、楽しかったようで、「これ、どうやろ?」「もっと入れたほうがいいで!」とそれぞれアイデアを出しながら好みの味にしていました。やはり、経験の多い高学年はただ調味料を混ぜ合わせることだけでなく、「丸めて焼いてみない?」など
どうしたら美味しく食べられるだろうかということを考えていました。
 最初は渋い顔をしていた子どもたちも、自分たちで作った料理はやっぱり美味しいようで「おいしい!」と言って、おかわりをしている子どもや、他の職員に「これ、おいしいで!まぁ〜食べてみ!!」と勧めている子どももいました。
 子どもたち、また大人にとっても楽しく!美味しく!お豆さんのことを知ることができました。
 そして、これを機に食わず嫌いがなくなればいいのですが・・・。
 どうもありがとうございました。

 一方、豆料理クラブの高島さんからは「良い機会を作ってくださって、本当にありがとうございました。子どもとのワークショプをするうえで、とても学ぶところがありました。」と感想をいただきました。
 
 以上、報告でした。

 今回は、「愛宕山に登ろう〜登山当日編〜」をお届けします。
 10月4日(土)の当日、みんなの日頃の行いが良いおかげか、ものすごく良いお天気。
 9時過ぎに、清滝バス停に集合し、あいさつや準備体操の後、9時30分頃から登り始めました。
 京都愛宕研究会の大槻さんと平塚さん、西京極児童館の子どもたち15名、嵐山東児童館の子どもたち5名、両児童館の職員さん、NPO法人ナースネット研究会を通じて紹介いただいた看護士さん、日本NPOセンターの吉田さん、(財)児童健全育成推進財団の谷山さん、きょうとNPOセンターの職員、インターンシップの学生、あわせて33名で一緒に登りました。
       あいさつの様子
atago01.JPGのサムネール画像
       
リーダーの大槻さんを先頭に登り始めたのですが、愛宕山は、初めから上り坂がずっと続き、初心者が登るにはハードだったのか、子どもたちは「しんどい」を連呼していました。
       登山口です                  登山口にこんな看板がありました  atago03.JPG atago02.JPGのサムネール画像









こういう上り坂が続きます
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登山道の途中に、このような史跡がatago05.JPG


         



 
 
誰か脱落しないか少し心配だったのですが、大槻さんや平塚さんの心配り等で、何度か休憩をはさみながら登っていくうちに、子どもたちの元気も回復。途中、休憩ポイントの7合目から見た景色が、すごくきれいでした。
    休憩中。お茶を飲んで一息             7合目で休憩中atago06.JPGatago07.JPG          7合目からの景色。すごくきれいでした
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 最終付近の通称「がんばり坂」と呼ばれる急な坂道を登りきり、無事、12時頃に、愛宕神社の入り口に入りました。ここで1時間程度、お弁当休憩をとりました。
がんばり坂です             愛宕神社の入り口に入ります
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 休憩後、せっかくなので、愛宕神社でご祈祷をしてもらうことになりました。愛宕神社の本殿までは、ものすごい上りの階段でしたが、子どもたちは元気に階段を駆け上がっていました。
   このような階段                     愛宕神社本殿    atago12.JPG atago11.JPG 












 本殿で、神主さんにご祈祷いただいた後、ほとんどの子どもたちが、「火迺要慎」(ひのようじん)のお札を買っていました。
愛宕神社の神主さん                                           みんなでご祈祷を受けていますatago14.JPG
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 お札です
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 帰りは、下りが続き、足への負担は相当なものがありましたが、精神的には楽なのか、子どもたちからも「しんどい」等の声はなく、頑張って下山していました。7合目付近で、1人の子どもが足を怪我してしまい、大槻さん、当センターの男性2名で、交互におんぶしながら下山してもらいました。その他は、大きなアクシデントもなく、みんな下山することができました。
    こんな下りが続きます
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 下山後、あいさつの後、解散。みんな帰途につきました。
    無事、下山できました
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 下山後に、大槻さんとお話をしたのですが、「これをきっかけに、子どもたちに自然に親しんでもらえれば」と言っておられました。

 一方、子どもたちの感想、その後の様子は、次のとおりでした。(両児童館の職員さんからお伺いしました。)

<西京極児童館>
 子どもたちと山に登りたいという想いが、たくさんの方の理解と協力で実現でき感謝しています。
 子どもたちは「ただ 登った!!」と思っているだけかもしれませんが、山登りを通じて「自然の豊かさ」「友達と登る楽しさ」「頂上でお弁当を食べるおいしさ」「きれい きもちいい しんどいという気持ち」、そして何より「京都1の山に登ったという達成感!!」この日1日で たくさんのことを感じることができました。
 足を怪我した子ども(6年生)は、おんぶをしてもらって下山できたことについて、「一人ではむりやった。」と感謝していました。 登る前から「ムリ!」「しんどい!」と言っていた子ども(4年生)は、「次はエベレストに登る!日本の山はもういいわ?」と・・・。
 子どものころに体験したひとつひとつのことを大切にしてもらいたいです。
 「来年も登りたいな?」と言うと・・・。「登る〜♡」と言っています。ただし・・・杖が欲しいらしいです。(大槻さんが持っていたので)
 とっても楽しい山でした。ありがとうございました。

<嵐山東児童館>
 大槻さんとたくさん関わりを持てたことが(方位磁石の使い方や算数の秘密を教えてもらったこと、登山の際、お世話になったことなど)子ども達にとって、大変嬉しかったようで、館で待ってくれていた職員や子ども達に楽しげに話していました。
 そして、みんなで大槻さんにきちんとお礼を伝えたい!参加できなかった子どもも残念だった気持ちを伝えたい!ということになり、お手紙を書きました。
 大槻さんはお忙しい中にも関わらず、ご丁寧に子ども達一人ひとりに、お返事をくださり、みんなとても喜んでいました。ありがとうございました。


 きょうとNPOセンターの水越です。
 遅くなりましたが、今回のブログから、既に実施したプログラムの内容について順次報告をしていきます。
 今回は、「愛宕山に登ろう」のプログラム、その中でも準備と事前学習について報告します。(当日の様子は次のブログで)
 「愛宕山に登ろう」は、京都で初めて実施したプログラムで、西京極児童館と嵐山東児童館の共同で実施しました。
 両児童館から近い、京都で1番高い山「愛宕山に登ろう」と決め、実施日も10月4日(土)と決めたものの、「愛宕山」に関する活動を行っているNPOが存在するのか。もし、存在しなかったら実施できないな、と心配だったのですが、いろいろと調べていくと、「京都愛宕研究会」の存在を知りました。
 そこで、事務局の方へ連絡し、事業の趣旨を説明したところ、「会員に、登山の専門家がいるので、一度、その会員に連絡してみます。」と言っていただき、その翌日、その会員の方から、当センターへ連絡がありました。お名前は大槻さんといい、事業の趣旨や内容、実施日などについて説明したところ、「それなら一緒に登りましょう」と快諾していただきました。電話を切った後、「これで実施できる。良かった。」と、ひと安心しました。
 無事に協力していただくNPOも決まり、8月29日(金)に、嵐山東児童館にて、大槻さん、両児童館、当センターで、事前打合せを行いました。

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打合せの様子:男性が大槻さん


 大槻さんからは、京都愛宕研究会の概要、愛宕山の歴史や登山に対する心構えなどをお話いただきました。研究会は、会員100名程度で、愛宕山の歴史等を研究する民俗学の研究を目的に発足、その後、登山等の活動を行うフィールドワーク部も設立。大槻さんはフィールドワーク部の責任者であり、登山歴は48年、日本山岳会の役員などを務められ、富士山をはじめとする国内の山、また、海外の山も多く登られており、登山グループの引率も数多く行っておられました。
 打合せの中で、やはり登山の前に、子どもたちに愛宕山について事前に話を聞いてもらう機会を設けた方がよいのではとなり、事前学習を実施することになりました。事前学習も一緒に実施できれば良かったのですが、両児童館の都合が合わず、事前学習は各児童館ごとに実施することになりました。(西京極児童館は9月13日(土)、嵐山東児童館は9月18日(木))
 そして、9月13日(土)、西京極児童館にて事前学習を実施しました。大槻さん以外に、当日に一緒に登山していただく、研究会の平塚さんもお越しいただいて、児童館の子どもたちに愛宕山の歴史や登山ルートについて、パワーポイントを用いてお話いただきました。子どもたたちへの質問を交えながら、一方通行にならないようにお話くださいました。
  右端が大槻さん、中央が平塚さん                   パワーポイントの一部 
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「約1300年前から愛宕山の山頂に愛宕神社があったこと」「愛宕神社は火伏の神で、生まれて3才までに愛宕山にお詣りすると、一生「火の災い」(家が火事など)にならない」「愛宕山には昭和4年から19年までケーブルカーがあったこと」「愛宕山の高さが924メートルあり、高低差は824メートルもあること」などのお話を、子どもたちは熱心に聞いていました。大槻さんが初めに「愛宕山に登ったことがある子は?」と質問されたところ、事前学習に参加した子どもたちは、誰も登ったことがなく、「登るの無理や」と心配している女の子たちもいました。

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お話を聞いている子どもたち


 お話のあと、登山のことについて、大槻さんたちに質問する子どもたちもいて、約1時間の事前学習が終了しました。
 
 次に9月18日(木)、嵐山東児童館にて事前学習を実施しました。この日は、平塚さんの都合が悪く、大槻さんお一人でお越しいただき、子どもたちにお話いただきました。
 話の内容や進め方は西京極児童館の時と同じでしたが、初めに大槻さんが「愛宕山に登ったことがある子は?」と質問されたところ、子どもたち全員が登ったことがありました。西京極児童館に比べ、嵐山東児童館は、本当に愛宕山に近いので、子どもたちは、小さい頃から登っている様子

    お話を聞いている子どもたち                  子どもたちに大槻さんが質問 P1010038.JPG
P1010039.JPGのサムネール画像











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パワーポイントの一部


 子どもたちは大槻さんのお話を熱心に聞き、大槻さんからの質問にも子どもたちは、頑張って答えており、こちらも約1時間の事前学習が終了しました。
 事前学習が終了したら、いよいよ10月4日(土)当日です。当日の様子は次回のブログで。

皆さんはじめまして。
京都のどんどこプロジェクトの担当の、NPO法人きょうとNPOセンターの水越です。
京都では、今年度はじめてプロジェクトを実施することになり、先日、すべてのプログラムが確定しました。
プログラムの中には、既に実施済みのものがあり、その報告については、順次、このブログにアップさせていただくとして、今月の13日に、関係者で打合せを行いましたので、その様子を簡単に紹介します。
ざっくばらんに現在までの経過と今後の予定を話し合おうということで、打合せの場が持たれました。当日の出席者は、日本NPOセンターの坂口事務局次長、吉田さん、(財)児童健全育成推進財団の阿南課長、西京極児童館の大田川さん、佐多さん、嵐山東児童館の八木さん、私の計7名。はじめに、各児童館からプログラムの内容について説明いただき(協力NPOの概要等を私から補足説明)、内容について意見交換を行い、今後の予定を確認しました。
プログラムが確定するまでは、調整が少しうまくいかないこともあったのですが、打合せまでに実施していた「愛宕山に登ろう」プログラムに参加した子どもたちの反応も良く、今後の事業の実施が楽しみになってきました。先程も書きましたが、これからプログラムの詳細報告をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いします。
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愛宕山に登ろう

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テーマ

京都を学び・再発見しよう

プログラム1

タイトル

愛宕山に登ろう

協力NPO

京都愛宕研究会

その他協力者・関係者

NPO法人ナースネット研究会(会員の看護士が付き添い)

日時

2008年10月4日(土)(雨天の場合は11月8日(土))
(事前学習は9月13日(土))

場所

愛宕山(事前学習は西京極児童館)

狙い

京都で1番高い山で、「火の神様」として親しまれている「愛宕山」登山を通じて、自然や史跡に親しむ。また、友達と一緒に登山をすることで、仲間と協力し合うこと、助け合うことを学ぶ。

プログラムの概要

愛宕山に登りながら、木の大きさを測定したり、お地蔵さんを観察する。
また、登山の前に、事前学習を実施愛宕山の歴史、いわれ、昔の様子、山の様子等を学習する。

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