NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2017

燕市小中川児童館

新潟県燕市

どんどこプロジェクト第11弾 避難所生活を体験しよう! VOL.3

タイトル どんどこプロジェクト第11弾 避難所生活を体験しよう! VOL.3
協力NPO ふるさと未来創造堂
その他協力者
  • 燕市防災課
  • 燕市社会教育課
  • 燕北地区まちづくり協議会
  • 燕市食生活改善推進委員協議会
  • NPO結
  • 燕市児童館・児童クラブ
  • 北海道東苗穂児童館
開催日時 2017年11月25
開催場所 小中川児童館
目的
  • 災害想定活動を行い、災害時に当児童館が主として一般の避難所では過ごしにくい要因を抱えた児童と家族が集える場所となるよう、準備する。
  • その活動を通じて、地域の中に災害弱者がいることを認識し、それらの人も避難できるようにするにはどうしたら良いか考えるきっかけとする。
  • 燕市に対して、家族の中に外国にルーツを持つ母親や、乳幼児がいる家庭等、一般の避難所では過ごしにくい要因を抱えた児童と家族が集えるが避難所の設営を提案する。
  • 特に、日本語が不自由な方への避難誘導に同居家族の小学生が有効であることを示す。
概要
  • ふるさと未来創造堂との協働で、一般の避難所では過ごしにくい要因を抱えた児童と家族が集う避難所体験をする。
  • 11月25日の活動に向け、以下の防災を意識した活動を行う。
  • エコ工作を実施し、災害時に何かを代用することを学ぶ。
  • 社会教育課の生涯学習バンクから講師を派遣してもらい、親子対象サバイバル訓練を行う。
  • どんどこPJ参加児童館を訪問し、情報交換を行う。
  • ふるさと未来銅像同との協働活動後に、その経験を活かし、大規模行事での避難誘導を実施する。

燕市小中川児童館

連絡先

住所 〒959-1213
新潟県燕市小古津新19-1
電話番号 0256-66-5559

レポート

当日の様子

  • 11月25日に避難所生活を体験しようVOL. 3という活動をしました。予備避難所である小中川児童館に実際に地域の人が避難してきたという想定で段ボールハウス作り、パック・クッキング、緊急公衆電話からの連絡練習、避難所のポスターや外国人にもわかるピクトサイン作りをしました
  • 地域に住む、おかあさんが外国から来た一家にも参加してもらい、避難所での生活体験をし、日本人だけだと気づかない事を指摘してもらいました。
  • この体験活動に関連して今年度は「防災」をテーマに幾つかの活動をしました。
  • まず、7月21日・24日の「エコ工作」を行い、従来捨てる物を活かして何かを作る体験をしています。
  • さらに、8月19日の小中川児童館まつりにも「エコ工作」ブースを設け、7月の体験活動をより多くに人に知ってもらいました。
  • 8月25日には、親子対象サバイバル&防災ナイトを実施し、社会教育課から燕市生涯学習バンク登録講師を派遣してもらい、ロープワーク、パック・クッキングを行っています。
  • 9月12日には、北海道の東苗穂児童館を訪問し、どんどこプロジェクトについての情報交換をしています。訪問前に「小中川児童館を紹介しよう!」と子どもたちに小中川児童館の良い所を見つけてもらいました。
  • 最後に2月24日のダンス・フェスティバルの際に、11月25日に防災体験をしたメンバーと共に大人数の避難訓練を実施し、日頃からの備えの大切さと体験しました。

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よかったこと

  • 各分野の専門家に入っていただいたので、質の高いものが提供できました。お互いの専門性を持ってアイデアを出し合い、それが発展していくおもしろさがあります。
  • 段ボール更衣室やパーテーション等を自分たちで作り、使用できたことは子どもたちにとって良い経験になったと思います。
  • 緊急電話の存在も今回のお楽しみ会で知ったと思うので、いざと言う時、この経験を活かしてもらいたいです。
  • これからの避難所としての役割り、避難所での生活の流れが共通認識できました。
  • それぞれの特性を活かすことによりいろんな事(大小に関わらず)が可能になるのだと感じました。
  • いつ起きるか分からない災害で避難した時に、自分で何ができるか電話など実際にやってみることで良い経験ができたと思います。
  • 段ボールパーテーションや段ボール更衣室といった段ボールを活用する方法を知る事ができて良かったと思います。
  • 段ボールの着替え場所や防災の緊急電話等、現場で使われた物を実際に使用できて良かったです。
  • 中越地震の時のスライドショーを見て子どもたちもその時の様子を学べたと思います。
  • それぞれの団体の専門性を知ることができました。
  • 子どもたちにも災害時には自分一人ではなく、多くの人と関わりながら協力して何かを行っていく、感謝の気もちを持ちながら頼ったり頼られたりしつつ過ごしていくことを大人の様子からも感じ取ってもらえたように思います。
  • すぐには気付かなくても、色んな大人がいるな、色んなことを教えてくれたな、といつか気付ける活動であったと思います。
  • 電話を掛ける等、保護者にも協力してもらっています。保護者も巻き込めています。

子どもたちの声

  • カレーがおいしかった等の意見が多かったです。
  • 始めは兄弟姉妹で同じ班なことを嫌がっていましたたが、避難所の写真を見たり、話を聞いたりした後は、班の中で協力しようという意識を持ち、率先して作業をして、下級生を優先させる等の変化が見られました。
  • 緊急電話の時は緊張したと言っていましたが、皆で食事をした時は、家族で食べているみたいで楽しい、おいしいと話してくれました。
  • 個々にやることがある時は楽しそうに参加していました。
  • とても楽しんで行っていました。特に段ボール更衣室を組み立てる時や中に入ってみる時は、どの子も喜んでいました。
  • 電話を掛ける時、緊張していた様子だったが、皆ハキハキと応対していました。
  • パーテーション作りは、協力して役割を分担しながら作っていました。
  • 最初に災害時の避難所の様子を映像で見た時に、子どもたちのその場の空気が変わったように感じられました。気づき、驚き、衝撃が子どもたちにあって、集中してその後の活動に取り組んでいたように思います。
  • 防災ダックから始まり、いくつかの体験(体験・共同作業)を通じて、それぞれのグループで一体感が生まれていました。最後の空間を仕切ったり、布を敷いたりして食事までの頃にはそれが強く感じられました。

協力NPOの感想

  • 公衆電話を掛けられない子どもが予想外に多かったです。普段、携帯でしかかけたことがないのではないかと思います。発信音を聞いてから掛けるとか、緊急時の連絡先の電話番号を覚えるとか、ちょっと前まで小学生くらいの子どもが当たり前にできていたことができなくなっていました。今後、公衆電話の掛け方を防災プログラムに入れたいくらい危機感を感じてました
  • 外国から来たおかあさんの「無料」という指摘には驚きました。今回のプログラムで公衆電話代が緊急時には無料となることは教えようと考えていましたが、避難所の生活で費用がかかると思う人がいるとは全くの想定外でした。でも、外国から来た人にはそこをちゃんと知らせないと安心して避難所に来てもらえないのだと思います。
  • 子どもの豊かな発想と異学年の協力が見られました。

その他協力者の感想

燕市食生活改善推進委員協議会
  • 家族や友達みんなと一緒に食べたらおいしいと気づいてもらえました。
  • パック・クッキングの加熱も見せたいです。
  • 空気抜き等、注意したいと思います。
  • 全部体験させたいです。→袋づめ等
  • ごはんが固まらないと良いと思います。
燕市防災課
  • 子どもたちが工作(段ボールハウス作り等)に夢中になっていたのが微笑ましかった。
  • NPOさんからの活動説明で、実際の避難所で子どもも手伝っている写真を見せてもらってスイッチが入った感じになりました。子どもも作る側になれると気付いたようです。避難所の運営に関われる、関わるんだという意識が芽生えました。

児童館担当者の感想

  • ほぼ調理室にいたので会の様子はわかりませんが、帰り際に子ども達に感想を聞くと「おいしかった」「楽しかった」等、肯定的な意見が多かったです。
  • 想像していたより、子どもたちにできることはたくさんあると思いました。
  • 何でも用意したり、手を出したりせずに、自分たちで考えて行動することを見守ろうと思いました。
  • 兄弟姉妹を同じ班で最初は不満そうにしていましたが、だんだんと家族に連絡したり、一緒に過ごしたりするのだということが分かってきたようで2人で協力し始めたので良かったです。
  • 幸いなことに大災害とは無縁な生活を送って来ましたので、炊き出しや段ボールを活用した生活スペース作り等はTVでしか見たことことが無かったのですが、実際の避難所になる場所でやってみるとゴチャゴチャと手狭な感じがしてとても長期間居られる所ではないと実感しました。だからこそ、そこに集まった人たちが互いを思いやり協力してやっていかなければならないと思えました。
  • 当日は参加できなかったが、段ボールハウス作りや非常食作り等内容が盛り沢山で楽しそうだと思いました。参加できた子は達成感もあって良かったと思います。
  • 参加者全員がとても楽しそうに参加していて良かったと思いました。パッククッキングや段ボールパーテーション等普段やらないような体験ができて、子どもたちがとても楽しく防災について学べたと思います。
  • 子どもたちが「災害の時、運営等を色々手伝ってくれた子どもたち」の話を聞いてパーテーション作り等、やる気が沸いていた様でした。
  • ここの地域の子たちは災害経験者が少ないので、良い体験になったと思います。
  • 子どもたちが、今まさに体験したり、気付いたり、驚いたり、学んだり、感じたりの表情、様子が見えておもしろかった。
  • 子どもたちにどう声を掛けるか、何をどこまで準備してどう作業させるか、それぞれ(NPO、防災課、食推)の様子が勉強になった。
  • 緊急公衆電話については、番号を事前に保護者に伝えておいても良かったかもしれません。