NPOどんどこプロジェクト

NPOどんどこプロジェクト 2012

沖縄市福祉文化プラザ児童センター

沖縄県沖縄市

プログラム

青空クラブ(青空こどもクラブ・青空おやこクラブ)

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タイトル 青空クラブ(青空こどもクラブ・青空おやこクラブ)
協力NPO 国際自然大学校 沖縄校
「ネコのわくわく自然教室」
その他協力者 ファミリークラブ"結"
日時 2012年7月17日(火)・24日(火)・9月11日(火)
場所 青空こどもクラブ:沖縄県大宜見村(平南川)
青空おやこクラブ:沖縄市泡瀬干潟
ねらい 普段なかなか自然と触れあう機会の少ない沖縄市内の児童センターに通う小学生、幼児期の親子が身近な場所の自然に触れあい、水と触れる、生き物を捕まえるなど自然の中での遊びの楽しさを知る機会をつくる。
概要

【青空こどもクラブ】〜川あそびの達人になろう!〜
対象:小学生(25名)
参加費:200円
内容:ワイルドな滝登りをしながら、エビやカニなど川の生き物をみつけ、自然体験を楽しむ。

【青空おやこクラブ】〜おやこ干潟クラのピクニック〜
対象:乳幼児の親子(20組)
内容:干潟の生き物や水辺、砂浜での自然のフィールドで自然体験を親子で楽しむ。(野外保育園)

※「青空おやこクラブ」のみ。当センター・沖縄市あげだ児童館の両館にて参加者を募集する。

レポート

当日の様子、子ども達の声

当日の様子 【青空こどもクラブ~川あそびの達人~】
(参加人数)30名
→児童20名、大人1名、ボランティア2名、職員4名、NPO団体職員3名
(活動内容)
目的地に向けて出発し、移動するバスの中では、NPO団体スタッフが川の生き物や危険な生き物レクチャーを行いました。
目的地に到着し、川の遊び方・安全な歩き方(安全に配慮した服装、すべりやすい大きな石の上は歩かない等)、バディの確認について説明を受け、ライフジャケットを着用し、箱メガネや網を持って川あそびをスタートしました。
エビや魚、トンボ、超など、生き物を発見し捕まえながら、上流の「ター滝」を目指しました。深さのある所では、泳いだり仰向けになって浮いてみたり、ターザンジャンプを体験し、ダイナミックに遊ぶこども達の姿が見られました、
また、川の中にある平らな石を削る「絵の具作り」も体験しました。途中の川原では、おにぎり弁当を頂き、休憩をとりました。
小さな滝(ちび滝)では、深さのある滝つぼがあり、流れに逆らいながらも自力で滝に向かい、ロープに捕まり少しずつ進んでいき、3m近くある岩を登りきりました。
さらに進むと最終目的地「ター滝」に到着。滝つぼで泳いだり、滝まで泳ぎ、そこからジャンプを繰り返したり、こども達の思いっきり楽しむ姿がありました。
最終目的地に到着するまでに不安そうにするこどもの姿がありましたが、一つひとつ乗り越えて、「ター滝」に到着。ター滝では、はじめは滝つぼに入る様子は見られませんでしたが、職員が促し励ますと深い所まで浮かぶことができ、滝の水しぶきに触れ、「楽しかった」という声が聞かれました。
帰り道は同じコースを下り、3m近くある滝上から滝つぼに向かって飛び込みました。(苦手な子は岩を少しずつおりて滝つぼに降りました。)
無事下流に到着し、帰宅の準備。帰りのバスの中では、出会った生き物や川の生き物のクイズを通して、1日のふりかえりを行いました。

【親子おやこクラブ~親子干潟あそび~】
①(参加人数)36名
→児童センター:幼児8名、大人7名、児童館:幼児6名、大人6名、職員6名、NPO団体職員3名
(活動内容)
普段親子だけではなかなか行くことがない干潟の奥まで探検しました。海の危険な生き物や干潟の遊び方、生き物の捕まえ方などについて、NPO団体職員がレクチャーを行いました。
何種類ものカニやエビ、ナマコなど、潮が引いている時間にしか出会えない生き物をそぞれの親子が見つけました。
干潟あそび後は公園内にてお弁当を頂き、次回の「親子干潟あそび」を案内し、終了しました。
②(参加人数)33名
→児童センター:幼児8名、大人5名、児童館:幼児7名、大人6名、職員3名、NPO団体職員4名
(活動内容)
1回目の「親子干潟あそび」同様の活動に加え、干潟でありましたが、前回より潮位が高かったためため、海水に浸かりながら生き物や貝殻をみつけたりする等、1回目とは違ったこども達の様子が見られました。
干潟あそびの後、たから貝のストラップ作りを行い、お弁当を頂きながら、今日の活動のふりかえりを行い、終了しました。
 

子ども達の声 ・ゆうにーとまいねーとめぐねー(ネコのスタッフ)とみんなでいっぱい魚とえびをつかまえて楽しかった。滝で遊んだら楽しかった。(小1女児)
・滝で遊んで楽しかったです。ちょっと難しかったけどター滝で6秒立ちました。痛かったけど、楽しかった、(小2女児)
・川のぼりに行って、滝からジャンプするのが楽しかったです。最初は怖かったけど、すぐ怖くなくなっておもしろかったです。(小1男児)
・バスの中では、危険な生き物を調べました。いろんな魚も捕まえたり崖からジャンプもしたり、ター滝も見れました。またゆうにー達と行きたいです。(小3男児)
 
よかったこと 【青空こどもクラブ~川あそびの達人~】
・自然活動の実績があるNPO団体との協働ということで、自然活殿の楽しさ、素晴らしさを体感できるプログラムの企画となりました。自然活動のリスクマネージメントにおいては、当センターの単独実施は難しく、協働事業だからこそ、今回の貴重な自然体験を実施することができました。
・参加したこども達は、活動に参加するにつて、表情がイキイキし、さらにNPO団体スタッフの関わり、促しにより、こども達の挑戦する意欲や興味関心が高くなっていく姿が見られました。自然活動を行う上で、専門スキルの重要性を改めて感じました。
・参加児童の保護者から貴重な自然体験であることから、積極的に参加させたいという声がある中、安全管理上の不安を感じる保護者もいました。しかし、専門スキルのあるNPO団体の協働事業ということで、当センターとしても計画から実施を心強く進めることができました。
実施後、参加した保護者や活動報告を受けた保護者からは「参加させてよかった」「また次回もぜひやってほしい」「こどもも楽しそうに川あそびのことを話してくれた」という声がありました。

【青空おやこクラブ~親子干潟あそび~】
・「川あそびの達人」同様に、海の生き物や危険な生き物のレクチャーを実施しました。実際に生き物を発見した中で、NPO団体スタッフによる説明や生き物ふれあい遊びの発展が見られ、保護者からはNPOスタッフへの質問なども多くあり、干潟について関心度が高く、次回開催の要望も聞かれました。

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児童館・協力NPO・その他協力者の声

児童館担当者 【川あそびの達人】
これまでも沖縄市内の児童館・児童センターでは自然活動を実施してきましたが、「川あそび」の活動は初めての試みでした。安全管理、リスクマネージメントの観点から、児童センター単独実施の難しさがありました。
危険な生き物の生態や遭遇した際の対処法、川の各場所の特徴を把握した遊びの発展などの専門スキルについては、NPO団体の協働事業から新たな取り組みとして進めることができました。
活動に参加するこども達の日頃見せないイキイキした表情や挑戦する姿が見られ、この活動の継続がこどもの成長につながること、また、自然活動の必要性を改めて感じました。

【親子干潟あそび】
今回身近にある干潟にて、「親子干潟あそび」を実施し、児童厚生員としての野外活動に関する資質向上の重要性を改めて感じました。
身近にある干潟だからこそ、日頃から自然体験を積極的に取り入れていきたいと感じました。

【まとめ】
NPO団体との協働は、児童センターとNPO団体の相乗効果により、活動が発展するよう、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
同時に児童センター単独事業にもNPO団体の取り組みを参考にしながら、今後も様々な活動をこども達を体験できるように努めていきたいです。
 
協力NPO 新たなつながり、新たな体験が生まれました!
今回、沖縄市の児童センターとの協働により新しい体験企画を3回も行えたことに、まず感謝申し上げます。協働事業という形をとれたことでの一番大きな成果はやはり新しいつながりや体験の機会が生み出せたことだったと思います。子ども達の体験の場としての児童センターからは、参加する子ども達や父母、そして体験の機会というものを頂き、自然体験企画の専門家としての自然学校としては、その専門性を活かした指導の機会を得ることが出来ました。民間団体であるNPOとの事業では、必要なる費用が一番の壁となりますが、今回は助成金という形でその部分を支援していただけたことで、新たなつながりをつくることに踏み出せたと思います。ぜひ継続的な支援を望みますが、今後の支援の有無に限らず今回のつながりを大切に活かして、沖縄の子ども達のために活動をしていきたいと思います。

ネコのわくわく自然教室(国際自然大学校沖縄校)
ディレクター 丸谷 由

その他協力者 今回の川あそびは、いつも見られないこどものワクワクした表情や逆にドキドキした表情を新鮮な気持ちで見ることができました。おにぎりだけの昼食、すべりやすい足場等、普段できないことを経験したこども達、帰りにはすごくたくましい表情になっていました。今後もこうゆう経験をたくさんして、勇気のあるこども達が笑顔いっぱいに一日を大事に自然を大事に育っていってほしいなと思いました。
ファミリークラブ結 兼 保護者ボランティア
 
この事業で得られたこと ・専門スキルのあるNPO団体と協働することで、児童センター単独ではなかなか実施できない活動が可能となり、あらためてNPO団体との協働事業を積極的に取り組む必要性を感じました。
・「ネコのわくわく自然教室」との協働事業は初めての試みであり、今回は助成事業として実施が可能となりました。こども達からは次回の活動に対する期待度も高く、当事業終了後はどのようにNPO団体と継続的に協働を進めていくか課題があげられました。
・当センターの近隣には泡瀬干潟があることから、活動しやすい環境にあります。活動の一環で干潟に足を運ぶ機会があるので、今回はNPO団体スタッフの活動スキルを多く学ぶことができました。安全管理上、こども達へ「危険な生き物を知ってもらう」重要性をあらためて感じました。
近隣の貴重な自然環境を児童センター活動に活かす上で、職員の野外活動スキルアップを目的とした研修等も計画できたらと思います。
 

沖縄市福祉文化プラザ児童センターついて


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住所 〒904-0035
沖縄県沖縄市高原7-35-1
電話番号 098-930-1695